ブルームバーグは、メハリー医科大学とモアハウス医科大学院およびハワード大学に、それぞれ1億7500万ドル(約255億円)を寄付し、チャールズ R. ドリュー医科学大学に7500万ドル(約109億円)を寄付すると発表した。彼は、2020年にもこれらの4つの大学に通う学生の債務軽減のために1億ドル(約146億円)を寄付していた。
ニューオーリンズで開校準備中のザビエル・オシュナー医科大学も、500万ドル(約7億3300万円)の寄付を受け取る予定とされる。
AP通信は、これらの寄付が、HBCUに対する寄付としては史上最大級のものだと報じている。これまでの最高額は、今年初めに医療分野のビリオネア、ロンダ・ストライカーとウィリアム・ジョンストンらがスペルマン・カレッジに贈った1億ドル(約146億円)の寄付だとされている。
米国医科大学協会(AAMC)によると、米国の医師に黒人が占める割合は約5%に過ぎないとされる。米教育省のデータによると、2022年に黒人の大学卒業生に授与された医学系学位の約10%がHBCUによるものだった。
ブルームバーグは、2020年の米大統領選に出馬した際に、人種間の財産格差の解消を目指す慈善団体のグリーンウッド・イニシアチブを立ち上げた。この団体は、今回のHBCUに寄付した6億ドル(約881億円)を含めて、合計8億9600万ドル(約1316億円)の寄付を約束している。
ブルームバーグはまた、ジョンズ・ホプキンス大学に45億ドル(約6611億円)以上を寄付し、貧困家庭の学生を支援している。
フォーブスは、6日時点で世界で13番目に裕福な人物であるブルームバーグの保有資産を1047億ドル(約15兆3000億円)と試算している。ニューヨーク市長を10年以上務めた彼を、フォーブスはニューヨークで最も裕福な人物としている。
ブルームバーグは、1960年代にウォール街でキャリアをスタートし、1981年にBloomberg L.P.を共同創業した。彼は、これまでに170億ドル(約1兆円)以上の寄付を実施しており、フォーブスは今年、彼を米国で最も慈善活動に熱心なビリオネアの一人に選んでいた。
(forbes.com 原文)