働き方

2024.08.13 16:45

日本人は「休暇恐怖症」、有休があるのに取らない


そんなこともあり、8割以上の人が取りやすいと感じながら、直近1年の有給取得率が90パーセント以上という人は全体の20パーセントに満たない。もっとも多いのが30パーセント以上50パーセント未満。半分も休めていないのだ。休みたくないわけではない。事実、約52パーセントの人がもっと休みたいと考えている。

イミダスはこれを、「雰囲気として休暇は取得しやすくても、業務量を考慮して休暇をこれ以上は取得できないと考える」、または、「休んでいる間に連絡が来る、同僚や休んだ後の自分に業務の皺寄せが来る」ことを恐れて休暇を減らすためだとし、「休暇恐怖症」と呼んでいる。

この調査ではまた、休暇の重要性も示された。有給休暇取得率が90パーセント以上の人の約60パーセントは、企業の業績がよいと感じているのに対して、有給取得率10パーセント未満の人は約36パーセントしか感じていない。

さらに、90パーセント取得している人の約70パーセントは、自社の離職率が低いと感じているが、10パーセント未満の人は約30パーセントしかそう感じていないことがわかった。

あくまで調査対象者個人の感想だが、有給休暇が取りやすい雰囲気、実際に取れる環境は、企業の業績を伸ばし、定着率を高めるということだ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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