サイエンス

2024.08.10 08:00

目標達成のカギは、未来の自分との「心のギャップ」を埋めること

例えば、「毎日午前4時に起きる」を目標にするとしよう。午前1時55分に目覚まし時計を設定し、4時にすっきり目覚めようとするのは非現実的だ。目覚まし時計を設定するときには楽観的な気持ちを感じているかもしれないが、いざ早朝に目覚まし時計が鳴ったときには、もっと眠りたいという欲求の方が上回る可能性が高い。

より実現可能な方法は、1カ月の猶予を設け、この新しい習慣に少しずつ慣れていくことだ。最初から「午前4時の起床」にこだわるのではなく、まずは、「午前0時前には就寝し、8時までに起床する」など、より適応しやすい目標を設定しよう。その方が現在のライフスタイルに合っているかもしれないし、柔軟性があるため、目標をより達成しやすくなる。

3. 未来の自分を応援する

失敗に対処し、モチベーションを向上させるためには、「自分を思いやること」が、自己批判よりはるかに有益だ。自分を思いやるとは、失敗や困難に直面したとき、優しさや理解をもって自分に接することだ。ここでは、未来の自分を応援するチアリーダーになる方法を紹介しよう。

・手紙や応援のメッセージを書く:未来の自分が、マイルストーンを達成するたびに読む手紙を書いたり、応援のメッセージを用意したりしよう。こうしたことが、前向きなつながりを強化し、挑戦を勇気づける

・失敗を再定義する:目標を達成できなかったときこそ、自分を思いやろう。失敗を、前進するための柱と考えよう。失敗の一つ一つが、自分が挑戦し、改善している証しなのだ。例えば、3回失敗したということは、3回挑戦し、3回改善したということだ

・課題を可視化する:未来の自分が障害に直面し、それを克服する姿を思い浮かべよう。これには、すぐに克服できる日々の障害、より大きな課題のほか、過去の自分が応援してくれていることを思い出すことも含まれる

目標を設定するときは、現在のやる気に満ちた自分と、将来の自分とでは、感じ方が違うかもしれないことを忘れてはならない。自分自身に優しく、思いやりを持ち、それに沿うかたちで目標を調整しよう。

forbes.com 原文

翻訳=米井香織/ガリレオ

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