アダニ・エナジーは当初、政府系ファンドや保険会社から586億ルピー(約1024億円)を調達することを目標としていたが、圧倒的な需要を受けて837億ルピーに引き上げたと述べている。この株式の売却は、2015年7月にアダニ・エンタープライズから分社して上場したアダニ・エナジーにとって最初のものとなる。
「機関投資家からの強い関心は、当社が中心的な役割を担うインドのエネルギー移行に対する彼らのコミットメントの強さを反映している」と、アダニ・エナジーCEOのカンダープ・パテルは声明で述べた。「アダニ・エナジーは、消費者に手頃な価格で持続可能な電力を届けるための方法を革新し、インドのエネルギー移行に大きく貢献している」と彼は続けた。
アダニ・エナジーは、この売却から得た資金を送電資産への投資やスマートメータリング事業、および債務の返済に充当する予定という。
インドの新興財閥アダニ・グループの会長であるゴータム・アダニは、フォーブス・アジアが昨年10月に発表したインドの富豪100人のランキングで2位に入り、保有資産は680億ドル(約9兆8000億円)とされた。アダニのビジネス帝国は、発電だけでなく空港や採掘、港湾、セメント事業などにも及んでいる。
(forbes.com 原文)