イトーキは、2023年、「誰もがカンタンにIoTを使える世界」の実現を目指す一般社団法人ifLinkオープンコミュニティの会員となり、ビストロifLinkを発足した。ifLinkは、ウェブサービスとIoT機器を自由に組み合わせて、専門知識がなくとも簡単にIoTシステムを構築できるプラットフォームだ。今回発表されたのは、ビストロifLinkの活動報告として、オフィスの休憩をIoTでアップデートする2つのアイデアを具体化したもの。
ひとつは「休憩中に拡げるコミュニケーションの輪~共通の趣味友を見つけよう~」をコンセプトにした開発された「HITO-YASUMIC KUTSUROPYON(仮)」。休憩室のコーヒーマシンの脇に置かれ、好きな雑談のテーマを選ぶと、そのシールが発行される。コーヒーカップにシールを貼っておくと、それを目にして興味を持った別の社員が声をかける。そこから雑談がスタートするというものだ。面識のない社員同士が共通の話題でマッチングされ、充実した休憩時間が過ごせるという。
もうひとつは、「定期的に息抜きをして、脳も身体もリフレッシュ~休憩を時間割化しよう~」をコンセプトに開発された「りふれっしゅふらわあ(仮)」。会議室のテーブルに花のオブジェが置かれる。また参加者に配られる飲み物は、残りの量をセンサーが監視している。会議が進行し、全員の飲み物がある程度まで減ると、花が揺れていい香りを放つ。それが休憩を促すサインとなる。適度の休憩は生産性向上のためにも必要とわかっていても、現実には休憩が取りにくいという事前アンケートの結果を踏まえて作られた。
ifLinkオープンコミュニティには、現在、100社を超える企業や学校が参加し、IoT機器のifLinkモジュール化、IoTソリューションの試作、アイデア発想、マーケティングなどを行っている。イトーキは2024年も会員を継続して社員のデジタルスキルの向上を目指すということだ。
プレスリリース