それでもお酒を飲みたいとすれば、自分を守るために注意しておくべきことは何だろうか?
まずは、アルコールの危険性について再確認しておきたい。
危険1:水分が失われる
アルコールは、尿量を少なくする抗利尿ホルモン(ADH)の分泌を抑制する。そのため、尿量が増加する。危険2:十分な水分が摂取できない
お酒を飲んでいると、「水分はとっているから大丈夫」と勘違いしてしまう。その結果、水が必要であることを忘れてしまう。お酒でお腹が膨れてしまうことも、水を飲まない原因になる。危険3:判断力が鈍る
アルコールは私たちの思考力や感覚、決断力にも影響を及ぼす。酔っているときには、自分を守るための行動が取れない場合もある。危険4:体温を調整する機能が低下する・予兆を見逃す
私たちの体は通常、血管の拡張や発汗などによって、熱を放出している。だが、アルコールはそうしたメカニズムに干渉する可能性があり、熱中症のサインを見逃すことにつながる。熱中症の症状には(軽度の熱けいれんの場合には)、皮膚が赤くなり乾燥する、めまい、吐き気、心拍数の増加、意識障害などがある。熱疲労(熱けいれんより重度)の状態になると、大量の発汗、冷や汗、吐き気・嘔吐、筋肉のけいれん、失神などが起きる。
こうしたことから、気温が非常に高いときの飲酒は、できる限り避けるのがベストと考えられる。ただ、この暑さのなかで冷えたビールやその他のアルコール飲料を口にするなということは、SNSのプロフィールに誇張した情報を一切、記載するなと言うようなもの。予防策を講じながら、飲むことにしよう。
以下、気を付けるべき7つのことを紹介する。
1. ほどほどに飲む:もちろん、アルコール飲料のことだ。水は十分にとること
2. 飲む前に飲む:お酒を飲む前にも水を飲み、しっかり水分補給をしておくこと
3. 飲む前に食べる:お酒を飲む前に、お腹に何か入れておこう。血液中のアルコール濃度が上昇するスピードを抑えてくれる
4. こまめに飲む:もちろん、これは水のこと。ビール約355ミリリットル、ワイン約150ミリリットル、ラムやウォッカ、ジン、テキーラなどのスピリッツまたはウィスキー約30ミリリットルに対し、240~355ミリリットルの水を飲むよう心がけておこう
5. 水分量の多い食品をとる:つまり、ポテトチップスなどではなく、野菜や果物を食べること。スイカ、メロン、イチゴ、パイナップル、桃、オレンジ、ピーマン、ブロッコリー、セロリ、キュウリ、ズッキーニ、レタス、などがお勧めだ
6. カフェインを避ける:カフェインにも、利尿作用がある。お酒と一緒に、炭酸飲料やコーヒー、エナジードリンクを飲むのはやめた方がいいだろう
7. 友人と連絡を取る:あなたの体調の異変に気付き、注意してくれる人が近くにいるのは、大切なことだ
(forbes.com 原文)