ハリスを支持する団体「VCsForKamala.org(VC・フォー・カマラ)」のウェブサイトに署名を行った投資家には、推定保有資産が25億ドル(約3570億円)のリード・ホフマンや、同54億ドルのマーク・キューバン、同75億ドルのビノッド・コースラ、同12億ドルのクリス・サッカなどのビリオネアが含まれている。
彼らは、メリンダ・フレンチ・ゲイツやシェリル・サンドバーグ、リード・ヘイスティングス、ジョージ・ソロスなどの以前にハリスのキャンペーンを支持した他の富豪たちに加わった。
一方で、テスラのCEOのイーロン・マスクや投資家のデービッド・サックスなどのハイテク業界の大物たちはトランプを支持し、他の人々にも彼らに同調するよう呼びかけている。
女性やノンバイナリーの創業者を支援することで知られるベンチャーキャピタルGraham & Walkerの創設者で、VCsForKamala.orgのオーガナイザーを務めるレスリー・ファインザイグは、「彼らの声はシリコンバレーを代表するものではありません。彼らがトランプを支持するのを見て、私たちはハリスを支持することを決めたのです」とニューヨーク・タイムズに語った。
ハリスの陣営は、彼女が立候補してからの1週間で2億ドルを集め、ハリスのスーパーPAC(政治活動委員会)である「フューチャー・フォワード」はバイデン大統領の選挙戦からの撤退の後の24時間で1億5000万ドルの政治献金を集めたとPoliticoは報じている。一方、ゲーム会社Zyngaの創業者のマーク・ピンカスやウォルマートの創業家のクリスティ・ウォルトン、暗号資産業界の富豪のマイケル・ノボグラッツ、ネットフリックス創業者のリード・ヘイスティングスなどのビリオネアは、バイデンに選挙戦から退くよう呼びかけていた。
著名投資家のマーク・アンドリーセンとベン・ホロウィッツはともにトランプのスーパーPACへの政治献金を表明しており、パランティアの共同創業者のジョー・ロンズデールやウィンクルボス兄弟、セコイア・キャピタルのダグラス・レオーネなどのハイテク業界の大物もトランプを支援していると英フィナンシャル・タイムズは報じている。
ハイテク投資家のサックスは6月にサンフランシスコの自宅でトランプのための1200万ドルの資金調達イベントを主催し、マスクもトランプへの支持を公言している。しかし、マスクは、トランプのスーパーPACに毎月4500万ドルを献金するという報道を否定した。
(forbes.com 原文)