キャリア

2024.08.05 18:00

仕事の「リセットボタン」を押すべきタイミングは今

さらに、リストラや直属上司の異動、あるいは直属上司よりさらに上役の交代など、自分に重大かつ持続的な影響を与える社内の変化にも目を光らせよう。これらの変化は、比較的容易に察知できるものであり、リセットボタンを押すべきタイミングを把握する手がかりとなるだろう。

また、周囲から見た自身のイメージも、時とともに変化する。周囲の人との距離が縮まるに従って、イメージがおおむね良い方向に変化することが望ましい。だが、失敗してしまうこともあるだろう。

失敗が軽微な場合には、以下のステップでリカバリーを図るといいだろう。

1. 失敗を率直に認める
他人に責任を押し付けたり、言い訳をしたりしてはいけない。自分の責任を認めて受け入れよう。

2. リカバリーを図る
失敗によるダメージを取り戻そう。

3. 誠実に謝罪する
謝罪の一環として、影響を被った人たちに対して、単にミスの埋め合わせをするだけでなく、さらに踏み込んだ行動を取ろう。例えば、ある会議に遅刻した場合は、それ以降のすべての会議に、開始時刻より早く到着するといったことだ。その時には、人気の配信ドラマ『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』の主人公が上司と会う時にいつもしているように、ビスケットを持参するのもいいだろう。

4. ミスを二度と繰り返さないよう、万全を期す
軽微なミスなら、リカバリーは可能だ。だが、新しい仕事に就いて間もない時期に重大なミスをした場合は、失地回復ははるかに難しくなる。まずは、「ミスをしない」ことに全力を傾けよう。

また、一歩先んじて、職場での人間関係を構築しよう。自分が発するメッセージについては、聞いた誰もが、その人にとっての意味を理解できるように気を配ろう。

さらに、さまざまなチームメンバーの中から、自分の味方になってくれる人たちを集め、自分の周りにチームを構築しよう。チームメンバーのやり方に従い、彼らの仕事を担って、意味ある成果の牽引役になろう。

だが、こうした努力が実を結ばないときには、身の処し方を考え始めよう。飛んできたシャンパンの瓶の直撃をかわしたり、尊厳を保って退場したりすることが必要かもしれない。

forbes.com 原文

翻訳=長谷 睦/ガリレオ

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