英紙インディペンデントが「第2のJ・K・ローリング」と評したマースは、2012年の『Throne of Glass(邦題:アサシンの王女)』でデビューして以降に3つのシリーズ発表したが、彼女の人気はコロナ禍の中で生まれたBookTokのトレンドに後押しされて急上昇した。
米国のPOS追跡大手Circana BookScanのデータによると、マースによる書籍の年初から6月8日までの売上は約483万部に達しており、そのうち約53万部は、2024年の新刊『House of Flame and Shadow』のものだった。
マースに次ぐ人気を誇るのが、同じくTikTokで絶大な支持を集めるロマンス小説作家のコリーン・フーヴァーだ。彼女の書籍の売上部数は、同期間に約184万部に達していた。
また、脳損傷を専門とする現役の医師でスリラー作家のフリーダ・マクファデンもBookTokのトレンドに後押しされている。今年、新作の『The Teacher』を発表した彼女の書籍の売上部数は、同期間に約162万部に達していた。
下記に、Circana BookScanが発表した、BookTokのトレンドに後押しされた2024年上半期の人気作家ランキングを掲載する。
1. サラ・J・マース(約483万部)
2. コリーン・フーヴァー(約184万部)
3. フリーダ・マクファデン(約162万部)
4. アナ・ファン(約147万部)
5. レベッカ・ヤロス(約128万部)
6. ローラ・ノウリン(約82万部)
7. エミリー・ヘンリー(約79万部)
8. ルーシー・スコア(約61万部)
9. ハンナ・グレース(約58万部)
10.ホリー・ジャクソン(約56万部)
これらの10人のベストセラー作家のうち7人の作品で、映画化やドラマ化が進行中だ。コリーン・フーヴァーの同名の小説を基にした映画『It Ends with Us』は8月に公開予定で、ブレイク・ライブリーとジャスティン・バルドーニらが出演している。また、ネットフリックスは、ホリー・ジャクソンのヤングアダルト小説『A Good Girl’s Guide to Murder』を基にしたドラマを今年後半にリリースする予定だ。
さらに、Huluは、サラ・J・マースが脚本を共同執筆した『A Court of Thorns and Roses』のドラマ版を制作中だ。
(forbes.com 原文)