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2024.08.04 13:00

目指すは「韓国のOpenAI」、元ネイバー研究者がAIスタートアップを創業

Shutterstock.com

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韓国・ソウルを拠点とするTrillion Labsは2日、ステルスモードから抜け出し、韓国語の大規模言語モデル(LLM)の構築に向けてシードラウンドで420万ドル(約6億円)を調達した。LLMはChatGPTのような人工知能(AI)搭載アプリを支えている技術だ。
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同ラウンドは、マーケットプレイスを展開する韓国のユニコーン企業Danggeun Marketや掃除代行サービスプラットフォームを運営するMisoの初期の支援者であるStrong Venturesが主導した。他の投資家は、AIの処理に特化した半導体チップを手がけるスタートアップRebellionsとAIモデルの実行速度とコストを削減するスタートアップSqueezeBitsをポートフォリオに持つKakao Ventures、それからBass InvestmentやBAM Ventures、The Venturesだ。Trillion Labsは評価額は明らかにしなかった。

世界的にベンチャーキャピタルの取引が低迷する中、Trillion Labsは半導体生産が盛んな韓国で資金調達を行った最新のAI関連のスタートアップだ。AIモデルをより高速かつ安価なものにしているSqueezeBitsは今年初め、Kakao Venturesを含む複数の投資家からプレシリーズAラウンドで約200万ドル(約3億円)を調達した。

Trillion Labsは4月に設立された。共同創業者で最高経営責任者(CEO)のジェイ・シンがビデオインタビューで語ったところによると、同社は現在6人でAIモデルの構築に注力しており、今後も資金を調達する予定だという。シンは「従来のプレイヤーは資本を効率的に使っていない」と指摘し、「当社は非常に効率的に資本を使うつもりだ。それが私たちの中核的な強みとなる」と話す。
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Trillion Labsは、韓国におけるOpenAIのような存在になることを目指している。韓国にはサムスン電子やSKハイニックスなど、世界トップクラスのハードウェア企業がいくつかあるが、ソフトウェア企業となると少ない。
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翻訳=溝口慈子

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