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海外

2024.08.03 13:00

米大統領選で注目の予測サイト「Polymarket」を生んだ26歳の起業家

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11月の米大統領選でカマラ・ハリス副大統領がトランプ前大統領に勝利する確率はどの程度だろうか? 選挙を含むさまざまなイベントに賭けが行える予測プラットフォームのPolymarket(ポリマーケット)によると、7月31日時点のハリスの勝率は39%でトランプは59%だったが、8月2日にはハリスの勝率が44%に上昇し、トランプの勝率は54%に低下した。

ポリマーケットでは、2024年のビットコインの最高値からジャスティン・ビーバーの新しい赤ちゃんの性別に至るまで、ほぼ何でも賭けることが可能で、11月の大統領選挙の結果にはこれまで約4億4600万ドル(約667億円)の賭け金が投じられている。

ニューヨークに拠点を置くポリマーケットは、主にアメリカの政治への熱狂のおかげでこの分野のリーダーとなり、Dune Analyticsのデータによると今年の取引高はすでに6億5000万ドル(約969億円)を突破し、年内に10億ドル(約1490億円)に達すると予想されている。

ポリマーケットは、イーサリアムを基盤とするポリゴンのブロックチェーン上で稼働しており、顧客は米ドルではなくステーブルコインのUSDCを用いて賭けを行っている。しかし、同社は先日、マイアミを拠点とする決済会社MoonPayとの提携で、銀行振込やクレジットカードを用いた決済に対応すると発表した。

予測市場の人気の高まりは投資家の注目を集め、ポリマーケットは、ピーター・ティールのファウンダーズ・ファンドやイーサリアム創始者のヴィタリック・ブテリンを含む投資家から累計7400万ドル(約110億円)を調達している。

同社を率いる26歳の創業者、シェイン・コプランは、ニューヨークのソーホーにある豪華なペントハウスのオフィスからフォーブスのインタビューに応じ、「私たちの会社は、インターネット上の騒がしい議論を取引市場に変換し、正確な予測をした人が利益を得る仕組みを構築している。私たちの予測が広く普及し、メインストリームになることを目指している」と語った。

14歳で暗号資産のマイニング

マンハッタンでニューヨーク大学(NYU)の映画学科の教授を務める母親によって育てられたコプランは、自身をインターネットオタクと呼んでいる。14歳で暗号資産のマイニング機器を作る実験を始めた彼は、イーサリアムの価値がまだ30セントだった2014年に、この暗号資産のプレセールに参加した。コプランは、NYUでコンピュータサイエンスを学んでいたが、2017年に中退した。

「孤立した生活を送り、取り憑かれたように本を読み、新しいことにチャレンジしていた」と、彼はその後の3年間について語った。
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編集=上田裕資

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