健康

2024.08.04 10:00

水とスポーツドリンク、夏の暑さと運動により適しているのは?

問題は「発汗量」

だが、運動や猛暑が原因で低ナトリウム血症や低カリウム血症を起こす可能性は、実際にはどのくらいあるのだろう? どれだけのナトリウムとカリウムが失われれば、そうした状態になるのだろうか?

当然ながら、発汗量はさまざまな要因によって異なってくる。1時間以上運動するとき、特に激しい運動をするときには、スポーツドリンクに含まれる電解質が役に立つはずだ。そのほか、下痢などで電解質が体外に排出されてしまう場合、特に水様便が出る状態が続くようなときには、適切に電解質を補給することが大切だ。

また、電解質を含む飲料は、スポーツドリンク以外にもある。もちろん、すべてが運動中に飲むものとして適しているわけではない。だが、牛乳やお茶、ジュースにも、さらには肉汁などにも含まれている。同時に炭水化物も含んでおり、エネルギー補給ができる飲料もある。

ただ、中には水分補給に役立つとはいえない飲料もある。カフェインやアルコールを含む飲料は尿量を増やすことから、脱水症状を悪化させる可能性もある。

つまり重要なのは、自分が飲んでいるものに何が入っているのか、正確に把握することだ。原料と栄養成分表示に記載されている内容を確認しておこう。

電解質と炭水化物、そして摂取カロリーを引き上げる可能性があるその他の成分に加えて、人工着色料や保存料などが使用されているものもある。

確かに、場合によってはスポーツドリンクが妥当な選択肢となるだろう。だが、多くの場合においては、普通の水で十分なはずだ。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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