Forbes BrandVoice!! とは BrandVoiceは、企業や団体のコンテンツマーケティングを行うForbes JAPANの企画広告です。

2024.08.09 16:00

ファミリーで紡ぎ出す、ダミアー二100年の物語

イタリアのジュエリーブランド「ダミアーニ」が、今年創業100周年を迎えた。
これだけの長い歴史を重ねる上で、ダミアーニ家はなにを大切にしてきたのか?
創業家に生まれ、現在はダミアーニ・グループの副社長を務めるシルヴィア・グラッシ・ダミアーニが、その問いに答える。


「我々は常にクラフツマンシップと品質に気を配ってきました。 “ダミアーニ”とはブランドの名前であると同時に、私たち3兄妹のファミリーネームでもあります。つまりブランドの評判は、すなわち家族の評判でもある。だからベストを尽くすことが重要なのです」と、シルヴィア・グラッシ・ダミアーニは語る。

ダミアーニの創業は1924年。エンリコ・グラッシ・ダミアーニが、金細工産業の盛んなイタリアのヴァレンツァに開いた工房がルーツとなる。1934年にエンリコの息子であるダミアーノ・ダミアーニが後を継ぎ、新たなデザインや技術革新をもたらす。そして現在は3代目となるグィド、シルヴィア、ジョルジョの3兄妹がブランドを継承。それぞれが能力を発揮しており、長女であるシルヴィア・ダミアーニは副社長の他に広報やイメージ戦略を担当している。

多くのラグジュアリーブランドのほとんどは、家族経営から始まった。しかし規模の拡大とともに支えきれなくなり、ほとんどの会社が創業家の手から離れてしまった。ダミアーニは家族経営を貫いたからこそ、理想的な形で100周年を迎えることができたのかもしれない。

20世紀初頭のベル エポック期へのオマージュを込めた「ベル エポック」コレクション。ダミアーニ100周年を記念して製作された「ベル エポック・セレブレーション カイト」は、ファンシーイエローダイヤモンドのカイトカットに由来し、映画などの新しい芸術が生まれた時代を思わせる華やかなデザインが特徴。

20世紀初頭のベル エポック期へのオマージュを込めた「ベル エポック」コレクション。ダミアーニ創業100周年を記念して制作された「ベル エポック・セレブレーション カイト」は、ファンシーイエローダイヤモンドのカイトカットに由来し、映画などの新しい芸術が生まれた時代を思わせる華やかなデザインが特徴。

「イタリアのジュエリーブランドの中で唯一、創業ファミリーによって経営される独立ブランドとして、100周年を迎えられたことに大きな満足を感じています。私たち兄妹はこの仕事に大きな情熱を注いでいますが、それは一族の伝統でもあります。

私たちは大きく成長することよりも、信頼性と独立性を維持することを重視する。大グループの一員になれば経済的な余裕が生まれ、成長も早まるでしょう。しかし独立性は失われる。私たちは、自分たちのブランドの運命を自分たちで選択したいのです」

だからダミアーニは、今でも創業地ヴァレンツァに拠点を構え、この街と共に成長してきた。

「ヴァレンツァには最高峰の金細工の技術があり、その伝統と文化が受け継がれていることを誇りに感じています。私たちは持続可能な会社を目指しており、数年前からダミアーニ・アカデミーを開校し、ジュエリー業界で働きたいと考えている若者を育成しています。

このコースは完全無料ですし、彼らの多くは、私たちの従業員として雇用しています。約20年前、ジュエリーだけでなく、靴や衣服、家具などの職人工房では、後継者不足に苛まされていました。しかし新しい世代は、自分の手で何かを作ることに、再び情熱的になってきています。頭の中だけで行われる仕事よりも、自ら手を動かせば結果が見える仕事の価値を評価しているのです」

ジュエリーの教育機関として2018年に「ダミアーニ・アカデミー」。若い世代に活躍の場を提供し、ジュエリー製作の情熱と芸術を新しい世代に伝えることを目的に設立された。

ジュエリーの教育機関として2018年に設立した「ダミアーニ・アカデミー」。若い世代に活躍の場を提供し、ジュエリー製作の情熱と芸術を新しい世代に伝えることを目的としている。

ダミアーニは創業100周年を記念し、7月に「Damiani 100×100 Italiani」という展示会を開催した。そのテーマは、多くの芸術家が傑作を生み出すヒントとなり、いまも価値観や美学、美術工芸のなかに息づく「イタリアらしさ」。

例えば初代ダミアーニが、1920 年代に創作した「マルゲリータ」コレクションは、イタリア王国のマルゲリータ王妃へのオマージュを込め、イタリア的な美意識やメゾンの独創性を表現している。そして今回の展示会では、この伝統に敬意を表し、「マルゲリータ デザート ガーデン」という作品を制作している。

ダミアーニの 100 周年を記念して制作された「マルゲリータ デザート ガーデン」。花のモチーフをあしらい、自然の美しさや砂漠の日の出の魅惑的な色合いを表現。希少性の高いディープブラウンイエローのダイヤモンドは、20 カラットを越えるサイズ。

ダミアーニの 100 周年を記念して制作された「マルゲリータ デザート ガーデン」。花のモチーフをあしらい、自然の美しさや砂漠の日の出の魅惑的な色合いを表現。希少性の高いディープブラウンイエローのダイヤモンドは、20 カラットを越えるサイズ。

こういった美しいジュエリーを生み出すインスピレーションの源は、いったいどこにあるのだろうか?

「私たちの経験や好奇心も、クリエイティビティに結びつきます。例えば日本文化の細部にまでこだわった美しさも、私たちのブランドにとっては大きなインスピレーションを与えてくれるものです。しかしもっとも大きいのは、美しい自然からうける印象です。今回の100周年記念コレクションではそこに注目し、自然からの贈り物である美しい宝石を選び、そこに私たちの創造性を加えました」

ダミアーニのジュエリーはアートであり、卓越した職人技の積み重ねでもある。しかしそういった作品は、一朝一夕に生まれるものではない。

ダミアーニ家の伝統と創造性、ヴァレンツァに伝わる技術、そしてそのすべての根底にある“イタリアらしさ”が融合した時、唯一無二のアートが生まれるのだ。

コレクションの代名詞と言える花のモチーフは、その中心にカラット数が最も大きな石を配置。繊細さと大胆さを両立している。

コレクションの代名詞と言える花のモチーフは、その中心にカラット数が最も大きな石を配置。繊細さと大胆さを両立している。



ダミアーニ
https://www.damiani.com/ja_jp/


シルヴィア・グラッシ・ダミアーニ◎ダミアーニ・グループ副社長。ダミアーニ三兄妹の長女。国際宝石学会の宝石学ディプロマや経営学修士を取得。ムラーノを拠点とするヴェネツィアン グラス ブランド「ヴェニーニ」の代表取締役社長も兼務する。

Promoted by ダミアーニ /direction by Akira Shimada / text by Tetsuo Shinoda / photographs by Yoko Nakata