ハリスは31日午後に選挙のベッティング(賭け)プラットフォームのPredictIt(プレディクトイット)で、トランプをリードし、午後6時過ぎに一度同点となった後、再びリードを奪い返した。プレディクトイットは、現実世界のさまざまなイベントの結果に対して賭けを行うことができるプラットフォームで、多くのユーザーが今年の大統領選挙の勝敗に賭けを行っている。
ハリスは、今から約2週間前にバイデン大統領が選挙戦から撤退したことを受けて、出馬を宣言した。彼女は、世論調査においても主要な激戦州でトランプとの差を縮めており、今週発表された4つの世論調査で、トランプをリードしていることが示された。
一方、もう一つの主要なベッティングプラットフォームのPolymarket(ポリマーケット)では、トランプがハリスに対する大きなリードを維持し、勝利の確率はトランプが56%で、ハリスが41%となっている。しかし、ハリスが出馬して以降にトランプのリードは縮小している。
最近の複数の世論調査で、ハリスとトランプの支持率が拮抗していることが示された。先週行われたブルームバーグ/モーニング・コンサルトの調査では、ミシガン州におけるハリスの支持率が53%で、42%のトランプに11ポイントの大差をつけていた。また、先週のFOXニュースの調査ではハリスが49%で、トランプと並んでいた。
モーニング・コンサルトの調査によると、ウィスコンシン州でハリスはトランプを49%対47%でリードしたが、FOXニュースの調査ではトランプがハリスを1ポイント上回っていた。また、同じくモーニング・コンサルトの調査で、ジョージア州で両者は47%で同率、アリゾナ州ではハリスが49%対47%でリード、ネバダ州でも47%対45%でリード、ノースカロライナ州では46%対48%でトランプがリードしていた。
ハリスの陣営は、31日に開かれた全米黒人ジャーナリスト協会(NABJ)のイベントでトランプが発言した、ハリスの人種についてのコメントを非難している。
トランプは、ハリスが「元々はインド系だったが、後に黒人になった」と主張した。南インド出身の母親とジャマイカ出身の父親のもとに生まれたハリスは、30年間の政治キャリアを通じて、自身が黒人でありインド系であることを公言してきた。ハリス陣営の広報担当者であるマイケル・タイラーは、トランプの発言は「トランプのMAGA(Make America Great Again)ラリーの特徴である混乱と分断の一端を示している」と語った。
(forbes.com 原文)