AI画像ジェネレーターを仕事に使う際の留意点
AI画像ジェネレーターを使う場合には、事前に留意すべき重要ポイントがいくつかある。特に、仕事に使う場合には気をつけてほしい。まず、AIは完璧ではないことだ。AI画像ジェネレーターは、誕生してまだ日が浅い。驚異的な能力をもつとはいえ、深刻な欠陥がいくつかある。SNS上には、低レベルで見苦しい、有名なAI生成画像が多数存在していて、リアルだと称しているが、出来があまりよくない。
例えば、群衆の背後に不気味な人たちの画像があったり、AIにありがちなミスのせいで、手足が余分にあったり、人物が歪んだりしたものもある。
従って、仕事でAIを使用する際には、常に慎重を期し、完成した画像のクオリティを二度、三度と確認しよう。
指摘しておくべきもう一つの重要ポイントがある。リアルに見える画像や、プロレベルのクオリティを求めているなら、本物のカメラマンに頼んだほうがいい。
そうではなく、自分のコンテンツに、創造性にあふれ、ユニークで、芸術性を兼ね備えた、無料画像サイトでは手に入らないような特性を与えたい場合。あるいは、自分の製品に、遊び心に富んだ雰囲気をまとわせたい場合。あるいは、LinkedIn(リンクトイン)のプロフィール写真をちょっと修正したい場合。こうした場合には、AI画像ジェネレーターを試してみるのもいいだろう。
最後にもう一つ、これは言うまでもないことだが、表現の自由を悪用して、他人の画像を勝手に生成し、本物だと思わせるような行為は絶対にしてはいけない。
だからこそ、インスタグラムやYouTubeといった多くのプラットフォームが今では、AIが作成したコンテンツに関してチェックを入れて、その旨のラベルを表示するようユーザーに求め、閲覧者の誤解を招かないようにしているのだ。
AI画像ジェネレーターを仕事に生かす方法
AI画像ジェネレーターを使うのは極めて簡単で、具体的なプロンプトを与えるだけでいい。例えば、「編んだ髪をアップにまとめた黒人女性が、明るいオフィスにあるデスクの前に座っていて、窓の外には森が広がっている」というプロンプトを入力すれば、その説明に準じた画像をいくつも生成してくれる。このように活用すれば、デザイナーやクリエイティブ専門職にとって時間の節約になるし、想像力を目いっぱい駆使して、好きなだけ創造性を発揮できる。
職場でAI画像ジェネレーターを役立てる方法としては、次のようなものがある。
・アーティストやインテリアデザイナーなら、AI画像ジェネレーターを活用してひらめきを得て、コンセプトを視覚化したりブレインストーミングを行なったりして、新たなアートを創造する
・ソーシャルメディアの広告キャンペーンやブログ用に、独特で目を引くコンテンツを作成する
・ロゴを作成する
・発表する作品の表紙やイラストを作成する
・LinkedInのプロフィル用顔写真を生成する
ただし、DALL-Eであれ、Canvaの無料AIツールであれ、AI画像ジェネレーターはそれぞれ、価格設定が異なること、使いやすさについては一長一短があること、費用対効果がさまざまであることを忘れないでほしい。
AI画像ジェネレーターを仕事で活用する際には、こうした点を考慮に含めて、生成画像のクオリティを判断しよう。また、倫理的な配慮もお忘れなく。
(forbes.com 原文)