5. ロンドン
長期にわたり、世界で最も多くの富豪たちが住む都市だったロンドンの順位は、5位に低下している。富豪の人口は10年前と比べ、10%減少した。今回の調査では、ミリオネアは約22万7000人、センティミリオネアは約370人、ビリオネアは35人となっている。ランキングの6~10位は、以下のとおり。
6. ロサンゼルス
7. パリ
8. シドニー
9. 香港
10.北京
10位の北京は、初めてトップ10入りを果たした。ミリオネアの住人の数は、過去10年で90%増えている。香港は同じ期間にランクを4つ下げたものの、中国では上海、深セン、広州、杭州でミリオネアが大幅に増加した。増加率が最も高かったのは、140%増となった深圳だ。
富豪たちの今後の移住先は?
今後10年間で富裕層の人口が大きく増加すると予想されているのは、インドのベンガルール、米国のスコッツデール(アリゾナ州)、ベトナムのホーチミン市など。特にこれら3都市は過去10年間で、ミリオネア人口の増加率が100%を超えている。H&Pの個人顧客グループ責任者、ドミニク・ボレクによると、ランキングの上位10都市のうち、ニューヨークやシンガポール、シドニーを含む7都市は、一定額以上を投資すれば居住権や市民権が取得できるプログラムを設けている。
個人、または家族で移住したり、事業をより好ましい都市に移せること、あるいは世界の複数の都市からそうした都市を選べることは、個人のクライアントの国際的な資産計画や継承計画にとって、ますます重要な要素になりつつあるという。
50位までの全ランキングは、H&Pのウェブサイトで閲覧することができる。
(forbes.com 原文)