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2024.08.01 11:00

【米国株ウォッチ】エヌビディアの「バブル」を弾く? 変化するAIのエコシステム

Jakub Porzycki/NurPhoto via Getty Images

現在トレンドとなっているAIデータセンターへの投資は、潜在的なリターンを慎重に検討した結果行われているというよりも、次の大きな波に乗り遅れることへの恐怖に駆られて行われているように見える。その結果として、顧客は今後、2万5000ドル(約380万円)以上するエヌビディアの製品よりも安価な代替品を求め始めるかもしれない。これは、AMDやインテルといった他の半導体メーカーにもまだチャンスがあることを意味する。今のところ、エヌビディアの製品は全体的な性能面で他社製品よりも優れており、さらに同社は、独自のソフトウェアとプログラミング言語によって顧客の囲い込みを図っている。しかし今後、競争の激化により、エヌビディアが現在享受しているような高い収益成長率と利益率(第1四半期決算では57%)が維持できなくなる可能性もあるだろう。

株価パフォーマンスとバリュエーション

NVDAは、2021年1月初旬につけた13ドルという水準から、現在の103ドル前後の水準まで、約692%という極めて力強い上昇を見せている。過去3年間のリターンは、2021年に125%、2022年にマイナス50%、2023年に239%だった。これに対し、S&P500種株価指数のリターンは、2021年に27%、2022年にマイナス19%、2023年に24%であり、NVDAのリターンは2022年にS&P500を下回っている。
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私たちはエヌビディアの目標株価を、現在の株価よりも約14%低い、89ドルと評価している。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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