FOXニュースのローラ・イングラムとのインタビューで、討論に対する意欲について繰り返し尋ねられたトランプは、「討論をしたい」とは述べたが、それが「必要ではない」と思ういくつかの理由を語った。
「世間の誰もが私が誰であるかを知っているし、彼女のことも知っている」と彼は述べ、ハリス副大統領が警察の予算を削減し、税率を引き上げようとしていると非難した。
「世間の人々は、あなたがハリス副大統領との討論を恐れていると受け取るかもしれない」とイングラムが指摘するとトランプは反論し、「私は、すべての世論調査で大きくリードしている。すべての激戦州でリードしている」と主張した。しかし、最近の世論調査では2人は接戦となっている。
トランプは、最終的に「おそらく討論することになるだろう」と述べたが、その後「私は、討論に参加しない選択肢も主張できる」と付け加えた。
トランプの言動からは、ハリス副大統領との討論に警戒を強めている様子がうかがえる。彼は、9月10日に予定される討論会を主催するABCニュースについても批判し、「フェイクニュースに報酬を与えるのは好きではない。彼らは、この討論で数千万ドルを稼ぐことになる。ABCは好きではない」と語った。
第1回目の討論会は、6月27日にトランプとバイデン大統領の間で開催され、第2回はABCテレビ主催で9月10日に開くことに両者が合意していた。しかし、トランプ陣営は、バイデン大統領の撤退によって、過去の合意が無効になるとの認識を25日に示した。
ハリスは副大統領はこれを受け、トランプが討論会への参加を渋っていると指摘し、以前の合意から後退していると非難した。これに対し、トランプ陣営は、ハリス副大統領がその時点では、オバマ前大統領の支持を得ていなかったことを持ち出して、民主党がまだ「より良い候補者」を検討していると述べていた。
トランプは、その前日の記者会見で、ハリス副大統領との討論を「複数回行う意思がある」と語り大統領候補は討論に参加する「義務がある」とも述べていた。
(forbes.com 原文)