メタは米国時間7月31日に2024年度第2四半期(Q2)決算を発表する予定だ。私たちは、今期の収益および純利益が市場予想を上回ると予想している。
株価パフォーマンス
METAは2021年1月初旬につけた275ドルから、現在の465ドル前後の水準まで、約69%という極めて力強い上昇を見せている。過去3年間のリターンは、2021年に23%、2022年にマイナス64%、2023年に194%だった。これに対し、S&P500のリターンは、2021年に27%、2022年にマイナス19%、2023年に24%であり、METAのリターンは2021年と2022年にS&P500を下回っている。直近の決算動向
前四半期のQ1決算では、収益が市場予想を上回り、前年同期比27%増の365億ドル(約5兆6418億円)となった。さらに、主要経営指標であるFamily Daily Active People(ファミリーDAP:同社が「ファミリー製品」と呼ぶフェイスブック、インスタグラム、Messenger、WhatsAppの少なくともいずれか1つを任意の1日に利用したユーザーの数)、広告インプレッション、広告単価も改善した。この傾向はQ2以降も続くだろう。2023年度の年間収益は、前年度比16%増の1349億ドル(約20兆8593億円)だった。この増加は主に、ファミリーDAPと広告インプレッションの増加によるもので、広告単価の下落によって一部相殺された。2024年度の年間収益は1596億ドル(約24兆6851億円)に達すると予想されている。
私たちは、Q2決算における収益を、市場予想の383億ドル(約5兆9229億円)を1%上回る387億4000万ドル(約5兆9918億円)程度と予想している。
EPSも市場予想を上回ると予想
2024年度Q2決算の調整後EPS(1株当たりの純利益)は4.75ドルになると私たちは予想する。これは、市場予想の4.72ドルをわずかに上回る水準だ。2023年度の年間純利益は、収益の伸びと、売上に対する総費用の比率が減少したことにより、前年同期比69%増の391億ドル(約6兆円)だった。さらに、この勢いは2024年度Q1決算でも継続し、営業利益率は38%(前年同期は25%)となった。Q2決算でも同様の傾向が続くと予想され、2024年度の年間EPSは20.05ドル程度になるだろう。結論
私たちは、予想した年間EPSの20.05ドルに25倍強のPER(株価収益率)を掛け合わせ、メタの目標株価を509ドルとした。これは現在の市場価格より約12%高い水準である。(forbes.com原文)