働き方

2024.08.01 08:00

従業員の半数が30分に1回は「気が散る」との調査、7つの対策

4.時間ブロックの実施

時間ブロックは、1日を複数の時間ブロックに分割し、各ブロックを特定のタスクに割り当てる時間管理方法だ。この時間管理の仕組みが効果的なのは、この方法は、構造を提供し、秩序を与え、集中力を向上させるからだ。まず、事前にプロジェクトとタスクの優先順位付けを行う。次に、各タスクに特定の時間ブロックを割り当てる。たとえば、午前中はステータス会議に、午後遅くはメールチェックなどの事務作業に充てる時間ブロックを設けることができる。このように、事前に1日を計画することで、集中力の妨げを排除できる。

5.不必要な会議を減らす

研究によると、不必要な会議により企業は年間1億ドル(約154億円)のコストを負担する可能性があるという。会議が多すぎて気が散ると感じる場合は、以下の質問をしてみるとよい。

・会議に特定の議題があるか?
・会議の内容をメールで済ませることができるか?
・出席者のほとんどが聞いているだけか?
 
こうした質問への答えが「はい」の場合、強制的に会議に出席する代わりに非同期で作業を進めることができ、より生産的な対話につながる可能性がある。もしくは、中断されない作業時間を確保するために、カレンダーに会議を入れない時間帯を設けることを検討する。

6.通知をオフにする

すべてのメール、テキスト、Slackメッセージにリアルタイムで応答するのは理想かもしれないが、残念ながら、そのやり方は生産性を著しく低下させる結果になりかねない。仕事中の不要な中断を排除するために、すべての通知をオフにしよう。目標は、メールやその他のメッセージを積極的にチェックするのは、1日のうちの予定された時間だけにすることだ。すべてを一括でチェックすることで、予定を管理し、中断を最小限に抑えることができる。最後に、平均的な米国人は1日に144回携帯電話をチェックしており、これは1日4時間以上に相当する。生産性を高めるには、使わないときは携帯電話をしまっておこう。

7.同僚との境界線を設定する

おしゃべり好きな同僚や、1日中頻繁に連絡してくる人は、あなたの生産性を奪う。健全な境界線を設定するために、事前に数分しか話せないことを伝えよう。そして、終了時間が近づいたら時間を知らせよう。必要ならば、丁寧に中断すること。最も重要なのは、自分の境界を守ることである。守らないでいると、将来的に境界線を無視されるようになる。

SNSの通知、Eメール、スマホの通知、その他の絶え間ない中断により、仕事中のコントロールを失う可能性がある。幸いなことに、時間を節約する習慣を身につけるよう自分を訓練することはできる。これらの戦略を採用することで、仕事中の気が散る要因を最小限に抑え、集中力、生産性、仕事の満足度を高めることができる。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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