働き方

2024.08.01 08:00

従業員の半数が30分に1回は「気が散る」との調査、7つの対策

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絶え間なく届くメール、不必要な会議、おしゃべり好きな同僚に共通することは何だろうか? どれも仕事中に最も気を散らせるものだということだ。多くの中断はスマートフォンなどのテクノロジーに関連するが、オフィスでの雑談や同時に多くのタスクに集中しようとすることも原因となる。実際、ソフトウェア会社Unilyのレポートによると、従業員の半数近くが勤務中、少なくとも30分に1回は注意散漫になっているという。さらに驚くべきことに、調査対象者のほぼ3分の1は15分に1回以上気が散ると報告している。

仕事中の注意散漫は、多くの問題を引き起こす。最も明白なのは生産性への影響だ。Udemyが実施した調査では、労働者の50%が職場での気を散らす要因により生産性が大幅に低下すると述べている。これは驚くべきことではない。ある研究によると、中断後に仕事を元の軌道に戻すのには平均して23分15秒かかるという。絶え間ない中断は感情的な負担も伴い、オフィスの士気にも悪影響を及ぼす。同じ調査では、回答者の34%が仕事中の気を散らす要因のせいで仕事への好感度が下がったと認めている。リモートワークが一般的になったことも、中断の可能性が増加したことを意味する。子供やペット、玄関先の配達員など、あらゆるものが一日の予定を狂わせてしまう。

集中力を維持する方法を学ぶには、訓練と規律が必要だ。中断を減らし、時間を最大限に活用したいなら、以下の7つの簡単な方法を試してみよう。

1. マルチタスクを避ける

多くの人はマルチタスクが生産性を向上させると考えているが、私たちの脳はそのように設計されていない。ある研究によると、特に認知的に要求の高いタスク間を行き来すると、生産性が最大40%低下する可能性がある。その代わり、一度に1つのプロジェクトに集中するシングルタスクを受け入れよう。そうすることで、より効率的になり、より質の高い仕事を行うことができる。この方法はまた、ある活動に没頭し、最高の集中力を発揮できる「ディープワーク」の段階に入ることを可能にする。

2.計画的に気晴らしの時間を作る

直感に反するかもしれないが、1日の中で計画的に休憩を取ることで、より効率的になれる。コンピューターから離れることでリフレッシュできるからである。やる気を取り戻せば、集中力が高まり、新しいアイデアを生み出す能力が向上する。1時間ごとに数分間立ち上がるだけでも、だるさを解消し、気分を改善することができる。

3.リモートワーク中の気を散らす要因を排除する

リモートワークには独自の中断要因がある。集中力を保つために、専用の作業スペースを設けよう。これにはデスクとノイズキャンセリングヘッドホンも含まれる。専用のオフィススペースを確保できればさらに良い。友人や家族が仕事時間中に邪魔しないように境界を設定する。配達を待っている場合は、ベルを鳴らさないように指示を書いたメモを玄関に貼っておく。また、ペットがZoom会議を中断しないように捕まえておこう。そうした対策をしてもなお、自宅があまりにも気を散らす場合は、静かでプロフェッショナルな環境のコワーキングスペースに行くことを検討しよう。
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翻訳=酒匂寛

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