最新調査によると、ミネソタ州民は休暇を謳歌しており、ワークライフバランスの面で全米をリードしている。その仕事と生活に対する姿勢には、自分なりのワークライフバランスを見つけ、しっかり休んで充電するためのヒントが詰まっているかもしれない。
未消化の有給休暇を現金化できるソリューションを提供するフィンテック企業Sorbet(ソルベ)は市場調査会社Sapio(サピオ)と共同で、米国内の企業に雇用されている21歳以上の労働者1500人を対象に、各州における有給休暇の管理状況を調査。その結果を「Sorbet PTO(有給休暇)報告書」2024年版にまとめた。
ミネソタ州では平均で年間18日の有給休暇が労働者に付与され、約14日が消化されていた。有休取得率は80%に上り、全米平均の68%を大きく上回っている。この数字は、リラックスや個人的な楽しみを目的とした休暇の取得を尊重する文化的規範がミネソタ州にあることを浮き彫りにしている。メンタルヘルスや全体的なウェルビーイング(心身の健康と幸福)のためには不可欠な要素だ。
なぜ有給取得率を重視するべきなのか。それは、仕事を休むというのは単なる贅沢ではなく、生産性と情緒的健康を維持するために極めて大事なことだからだ。この事実を認識すると、自分のウェルビーイングを優先して休暇を最大限に活用しようという意欲が湧いてくる。
働く人がリラックスする時間を取れば、仕事に復帰したときに活力と集中力が増し、会社に創造的な貢献ができるようになることが複数の研究で一貫して示されている。ミネソタ州のアプローチは、ワークライフバランスの問題に取り組む他州のモデルとなり得る。