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2024.07.29 17:00

【米国株ウォッチ】アルファベットはQ2決算を受け株価下落、今後の見通しは?

Michael M. Santiago/Getty Images

Michael M. Santiago/Getty Images

グーグルの親会社であるアルファベットの株価(ティッカーシンボル:GOOG)は米国時間7月24日の取引で5%下落した。同社はその前日の23日に2024年度第2四半期決算を発表したが、ユーチューブの広告収入が市場予想を下回ったことなどを受け、株価は下落した。さらに、同社が進める人工知能(AI)インフラ関連の投資が果たして十分な利益を生むのかどうかという点について、投資家が懸念を抱いたことも下落の要因となった。

株価パフォーマンス

GOOGは2021年1月上旬につけた85ドル台から、現在の167ドル前後の水準まで、約96%という極めて力強い上昇を見せている。GOOGの過去3年間におけるリターンは、2021年に65%、2022年にマイナス39%、2023年に59%だった。これに対し、S&P500種株価指数のリターンは、2021年に27%、2022年にマイナス19%、2023年に24%で、GOOGのリターンは2022年にS&P500を下回っている。

直近の決算動向

同社が先日発表した第2四半期の純収入は847億ドル(約13兆円)で、前年同期比14%増となった。Google Servicesセグメント(主に、検索やYouTubeでの広告収入やサブスクリプション収入)の収益が12%増えたことや、Google Cloud部門も収益を29%伸ばしたことなどが成長を牽引した。Google Servicesセグメントでは、検索やその他のサービスからの広告収入が14%増加したことに加え、サブスクリプションサービス、プラットフォーム、デバイスから得た収益も増加した。コストの面では、収益に占める費用の割合が減少し、営業利益率は32%(前年同期は29%)となった。純利益も前年同期比29%増の236億ドル(約3兆6200億円)となった。

2023年度通期の収益は前年度比9%増の3074億ドル(約47兆円)だったが、これは主に検索やその他のサービスからの広告収入、Google Cloud部門の収益、およびサブスクリプションサービス、プラットフォーム、デバイスからの収益がそれぞれ成長したことによる。また、利益率も若干上昇し、当期純利益は前年比23%増の738億ドル(約11兆3300億円)となった。

同社の成長は今後も続くだろう。私たちの予想では、2024年度の年間収益は3250億ドル(約49兆9000億円)に、当期純利益は865億ドル(約13兆2800億円)になると見ている。この純利益を1株あたりに換算したEPSは7.01ドルだ。そのEPSに26倍弱のPER(株価収益率)を掛け合わせ、私たちはGOOGの目標株価を179ドルとしている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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