株価パフォーマンス
GOOGは2021年1月上旬につけた85ドル台から、現在の167ドル前後の水準まで、約96%という極めて力強い上昇を見せている。GOOGの過去3年間におけるリターンは、2021年に65%、2022年にマイナス39%、2023年に59%だった。これに対し、S&P500種株価指数のリターンは、2021年に27%、2022年にマイナス19%、2023年に24%で、GOOGのリターンは2022年にS&P500を下回っている。直近の決算動向
同社が先日発表した第2四半期の純収入は847億ドル(約13兆円)で、前年同期比14%増となった。Google Servicesセグメント(主に、検索やYouTubeでの広告収入やサブスクリプション収入)の収益が12%増えたことや、Google Cloud部門も収益を29%伸ばしたことなどが成長を牽引した。Google Servicesセグメントでは、検索やその他のサービスからの広告収入が14%増加したことに加え、サブスクリプションサービス、プラットフォーム、デバイスから得た収益も増加した。コストの面では、収益に占める費用の割合が減少し、営業利益率は32%(前年同期は29%)となった。純利益も前年同期比29%増の236億ドル(約3兆6200億円)となった。2023年度通期の収益は前年度比9%増の3074億ドル(約47兆円)だったが、これは主に検索やその他のサービスからの広告収入、Google Cloud部門の収益、およびサブスクリプションサービス、プラットフォーム、デバイスからの収益がそれぞれ成長したことによる。また、利益率も若干上昇し、当期純利益は前年比23%増の738億ドル(約11兆3300億円)となった。
同社の成長は今後も続くだろう。私たちの予想では、2024年度の年間収益は3250億ドル(約49兆9000億円)に、当期純利益は865億ドル(約13兆2800億円)になると見ている。この純利益を1株あたりに換算したEPSは7.01ドルだ。そのEPSに26倍弱のPER(株価収益率)を掛け合わせ、私たちはGOOGの目標株価を179ドルとしている。
(forbes.com原文)