セックス防止ベッドとは、2021年の東京五輪の際に話題になった選手村の宿泊施設に置かれた段ボール製のベッドのことで、米国の陸上競技選手のポール・チェリモは当時、ツイッター(現X)でこのベッドが「選手たちが親密な関係になることを防ぐように設計されている」と書いて話題になっていた。
タブロイド紙のニューヨーク・ポストもその当時、このベッドが1人分の重さにしか耐えられず、「ちょっとした刺激でバラバラになってしまう危険性がある」と報じていた。
しかし、このセックス防止ベッドの噂は、デジタル版の都市伝説のようなもので事実に反している。東京五輪のアスリートたちは、ベッドに飛び乗ってその耐久性を証明する動画を投稿し、これが単なる噂だと反論していた。この噂は、パンデミックのピーク時のフェイクニュースが広がりやすい状況下だった東京五輪で拡散したが、今年のパリ五輪でも再び注目を集め、ニューヨーク・ポストは「セックス防止ベッドがパリ五輪にやってきた」とXに投稿した。
‘Anti-sex’ beds have arrived at Paris Olympics — after horny athletes admit to orgies amid competition https://t.co/sfM6kpuQ1e pic.twitter.com/cOhXpMFYfF
— New York Post (@nypost) May 14, 2024
オリンピック選手の性生活に関する話題は、世間の関心を集めているようで、選手村で配布予定とされるコンドームを紹介するTikTokの動画は、35万回以上も視聴されている。このような関心の高まりの背後には、五輪に出場できるほどの鍛え上げられた肉体を持つ人々に対する世間の好奇心があるのかもしれない。
(forbes.com 原文)