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2024.07.29 11:30

パリ五輪で「選手村のセックス防止ベッド」の都市伝説が再燃

Photo by Maja Hitij/Getty Images

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現地時間7月26日のパリ五輪の開会セレモニーの直後から、オリンピックの選手村の「セックス防止ベッド」についての噂が再びソーシャルメディアを騒がせている。

セックス防止ベッドとは、2021年の東京五輪の際に話題になった選手村の宿泊施設に置かれた段ボール製のベッドのことで、米国の陸上競技選手のポール・チェリモは当時、ツイッター(現X)でこのベッドが「選手たちが親密な関係になることを防ぐように設計されている」と書いて話題になっていた。

タブロイド紙のニューヨーク・ポストもその当時、このベッドが1人分の重さにしか耐えられず、「ちょっとした刺激でバラバラになってしまう危険性がある」と報じていた。

しかし、このセックス防止ベッドの噂は、デジタル版の都市伝説のようなもので事実に反している。東京五輪のアスリートたちは、ベッドに飛び乗ってその耐久性を証明する動画を投稿し、これが単なる噂だと反論していた。この噂は、パンデミックのピーク時のフェイクニュースが広がりやすい状況下だった東京五輪で拡散したが、今年のパリ五輪でも再び注目を集め、ニューヨーク・ポストは「セックス防止ベッドがパリ五輪にやってきた」とXに投稿した。

そして、アスリートたちは、今回の五輪でもSNS上で、この噂を否定している。実際、このベッドは約200キロの重量を支えることができ、木製のものより頑丈だと言われている。段ボール製のベッドは、以前から災害時の仮設ベッドとして定着していたが、東京五輪で環境への配慮から導入され、大会の終了後にリサイクルされる予定という。

オリンピック選手の性生活に関する話題は、世間の関心を集めているようで、選手村で配布予定とされるコンドームを紹介するTikTokの動画は、35万回以上も視聴されている。このような関心の高まりの背後には、五輪に出場できるほどの鍛え上げられた肉体を持つ人々に対する世間の好奇心があるのかもしれない。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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