旅行に伴う難聴のリスクを減らすには
難聴のリスクを減らすために、旅行中は以下のアドバイスを参考にしてほしい。「80%で90分」のルール
旅行中、退屈をまぎらわすために一日中ヘッドホンを使用したくなるのは理解できる。だが、大音量で聴く時間は制限すべきだ。米コロラド大学病院の聴覚学者、コーリー・ポートナフはニューヨーク・タイムズに、「80 for 90 」というシンプルなルールが役立つと述べている。「最大音量の80%の音量であれば、1日90分間までなら安全」だという。
飛行機の離陸中はロック音楽をかけてもいい。だが、その後すぐに、耳に負担のかからない低い音量にすることが大事だ。
一日中聴くときは60%の音量で
小さな音量で聴くことでリスニング時間を長くでき、その逆もしかりだとポートナフは指摘。旅行中など一日中ヘッドホンを使用する場合は、60%の音量で聴くことを勧めている。ノイズキャンセリング付きのヘッドホンを使う
覚えておいてほしいのは、「安全なヘッドホン」など存在しないということだ。つまり、耳栓タイプなのか、それとも耳を覆うタイプかといったヘッドホンのデザインは重要ではなく、鼓膜がとらえた音の大きさが重要なのだ。だが、周囲がうるさい環境で明瞭に聞き取るためにどれだけ音量を上げる必要があるかという点では、ヘッドホンによって違いが出てくる。
そうした意味で、ノイズキャンセリング付きヘッドホンは環境騒音を遮断するのに役立ち、より小さな音量で音楽を楽しむことができる。
ノイズキャンセリング機能のないヘッドホンでは、周囲の雑音を遮断しようとすると音量を上げる必要があり、大音量による難聴リスクが高まる可能性がある。
(forbes.com 原文)