創業から2年でゆうちょ銀行へ生成AIを用いたサービスを導入。照会業務や文章作成の業務効率化を実現したほか、オリックスとの協業では、生成AIを使って領収書や請求書の文字を精度高く読み取る機能を追加した経理ソフトを開発。中小企業1000社以上に届け業務負担の軽減につなげるなど、今、生成AI活用の現場で活躍するのが、neoAIの千葉駿介だ。現在も研究室に所属しながら研究者兼経営者として、大学の研究機関で生み出された最先端のアカデミックな技術力をビジネスの現場にいち早く社会実装することを目指している。
東大入学後、松尾豊教授の講演をきっかけにAI研究に興味をもった千葉。
「日本が世界に打って出る武器として、AIとビジネスを結びつけることに可能性を感じました」と話し、大学の仲間らと2022年に起業した。
先端技術をどこよりも早く社会実装することを強みにするneoAI。なぜそれが可能なのかを聞くと、メンバー全員がアカデミアに触れ、最新の論文に触れていることを挙げた。各自が読んだ論文をAIで要約し、共有することで、いち早くビジネスの種を見つける。そのスピード感が成長の源なのだ。
「誰もが何らかのかたちでAIの恩恵を受けている社会。その実現に貢献し、生成AIを代表する会社にしていきたい」
人々の暮らしを豊かにするAI、それを実現するのが千葉率いるneoAIだ。
ちば・しゅんすけ◎2001年生まれ。東京大学工学部に進学後、2022年にneoAIを創業。大企業を中心に生成AIの開発およびコンサルティングサービスなどを提供。アカデミアと産業をつなげる生成AI事業を行う。東大松尾研究室の修士学生。
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