2021年にデビューしたBE:FIRSTがグローバルを見据えて挑む「次のステージ」への意気込みとは。
東京ドーム、京セラドーム大阪で行われた全国ツアー追加公演の計4日分が即完売、ビルボード・ジャパン・チャート1位、海外でのライブなど、BE:FIRSTの「実績」をあげ始めたらキリがない。
そんな快進撃止まらぬ彼らの魅力は、目指す高みへの淡々とした向上心と、それと共存するほほ笑ましい親近感や、強まる一方の個性、揺るがぬグループの信頼関係だ。
音楽の楽しさ、そして自分を愛することの大切さが詰まったセカンドアルバム『2:BE』(2024年8月28日リリース)の発表を前に、奇跡のようなバランスを保ち続ける彼らの「今まで」と「未来へ」のビジョンを聞いた。
──デビューして3年、猛スピードでさまざまなことに挑戦し、成功してきました。「僕らは何も変わってない その為に変わっていく」というリリックが「Grow Up」(23年9月リリース)という曲にあるように、個人、そしてグループとして、変わったと思う部分、当時は想像できなかったことはありますか。
RYUHEI:BMSGという新しい事務所から出たアーティストがゴールデンのテレビ番組に出演することさえも、世の中から見たら新しいことだと思います。常に新しいことしかない環境で育ってきたからこそ、これからも新しいことが起きるのではないかと思っていますし、自分たちが新しいことを起こしていこうというエネルギーにつながっています。東京ドームなどを回る全国ツアーをはじめ、予想していなかったことはあまりありません。まさにマスタープラン通りです。だからこそ、社長(SKY-HI)の意思や僕らの意思も含め「Masterplan」(24年4月)という曲が出せたのではないかって。
RYOKI:僕も「Grow Up」のリリックは好きです。アーティストに限らず、人間すべてが経験する成長は、常にその人がもつ吸収力や向上心から生まれるものだと思います。BE:FIRSTに関しては、7人が元々もっていた方向性や、アーティストとして自分たちが提示する存在意義、芯となる価値観は変わっていません。僕らがそれぞれ歩んできた道はジグザグですが、最終的には自分たちで決めた軌道でつながったグループ。僕らだからこそ残せる足跡は、結成時から決まっていたと感じますね。
──BE:FIRSTはさまざまな壁や常識を壊し、楽曲でもそれを体現しています。これからBE:FIRSTをロールモデルとして多くのアーティストが将来的に後をついて歩くと思います。例えば、JUNONは、22年の参院選の際、「あなたの暮らしを良くするにはあなた自身の投票が必ず必要です」と投票の重要性をSNS等で訴えました。社会に対して、どのような影響を与えていきたいでしょうか。
JUNON:アーティストだからというよりは、社会に出たひとりの人間として、世の中について考えたことが始まりでした。僕も元々、「たった一票じゃん」というタイプだったのですが、「いや本当にその一票が大事なんだよな」と思うように変わった。だから、自分が動くことで、それを目にして動いてくれる人がいたらうれしいという気持ちで発信しました。