パリ五輪開幕! バスケ男子 アメリカ代表は「ドリームチーム」で連覇なるか?

絶対的リーダーシップのレブロン・ジェームズ

絶対的なリーダ、レブロンにとっては最後の五輪となるだろう(Getty Images)

絶対的なリーダ、レブロンにとっては最後の五輪となるだろう(Getty Images)


アメリカ代表は大会数カ月前にチームが組成されるため、練習期間が短く、十分なチームケミストリーを構築する期間が取れないことがネックです。一方、ヨーロッパチームは10代の頃から代表候補はともにプレイする機会が多いため、完成度の違いからアメリカが国際大会で圧倒的になりきれない時代になってきました。

そんななか、周囲からリスペクトを集める絶対的リーダーがいる/いないでは、チームに与える影響は絶大です。今回は39歳になるレブロンがまさにその役割を担っており、試合中だけでなく、練習中や試合前のハドルを積極的に行い、チームを鼓舞し続けている印象です。

またプレイ面でも南スーダン戦では勝ち越しのレイアップを沈め、ドイツ戦でも4Q終盤に勝利を決定づけるクラッチなシュートを沈めるなど五輪に向けて万全の状態の様に感じます。今回最後の五輪になると思うので、キングがどこまで爆発するかは非常に楽しみです。

インサイドでのディフェンスで押し負けないか

お互いセンターのアンソニー・デイビス(右)とバム・アデバヨ(Getty Images)

お互いセンターのアンソニー・デイビス(右)とバム・アデバヨ(Getty Images)

続いて今後懸念になりそうな点について話します。今回のロスターはガード中心でセンターはデイビス、アデバヨ、エンビードの3人しかいません。前回の東京五輪もセンターが少なかったロスターでしたが、強化試合を見ている中で相手にオフェンシブリバウンドを奪われ、攻撃の主導権を渡してしまう場面がありました。

特にヨーロッパチームはサイズがある選手が多いため、フィジカルで負けてしまう展開もあると思います。この点はガード選手もケアしていく必要があるため、センターだけの問題ではないですが、インサイドでのディフェンスやリバウンド面は気になるポイントになります。

強化試合を見て感じた点について簡潔にお伝えしていきました。アメリカはグループCに入っており、セルビア、南スーダン、プエルトリコと戦います。

初戦は7月29日のニコラ・ヨキッチ率いるセルビア戦になりますが、まず初戦でどのようなパフォーマンスができるのか楽しみです。現在まだ欠場下のデュラントが復帰できるのかにも、注目が集まります。

日本代表に八村塁が登場! どこまで戦えるか?

初戦は強豪ドイツ戦。今回は八村塁が代表チームに参加する(Getty Images)

初戦は強豪ドイツ戦。今回は八村塁が代表チームに参加する(Getty Images)

最後に、日本はグループBに入っており、初戦の相手は7月27日の強豪ドイツです。前回のワールドカップではドイツに負けてしまったものの、攻守に渡り良い流れだった時間帯もありました。ドイツは前回のワールドカップ優勝チームであり、初戦は厳しい戦いにはなると思いますが、今回は八村塁も加わり、戦力が大きく向上しているので食らいついていってほしいと思っています。

皆さんのパリ五輪では予想通りアメリカが優勝すると思いますか?

また日本はどこまで戦えると思いますか。ぜひ一緒に応援していきましょう。

Forbes JAPANでは引き続き、NBAの最新話を更新していきますのでご期待ください。

連載:まっつんのNBAだべり場

文=まっつん

ForbesBrandVoice

人気記事