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2024.07.25 15:00

テスラの株価は「AIへの過大評価」、専門家がバブル崩壊を警告

Marc Piasecki/Getty Images

Marc Piasecki/Getty Images

テスラの株価は、第2四半期(4〜6月)の利益がまたもやアナリスト予想を下回ったことを受け、7月24日に12%下落した。これは、イーロン・マスクが率いる同社が人工知能(AI)やその他の長期的な取り組みに多額の投資をしている一方で、主力の自動車事業が苦戦していることに、投資家の忍耐力が弱まっていることを示している。
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テスラが23日に発表した第2四半期の売上高は、255億ドル(約4兆円)で、アナリスト予想の246億ドルを上回ったが、利益率は5年超ぶりの低水準に落ち込んだ。同社は、電気自動車(EV)分野の競争が激化する中で、中国のような主要市場での値下げを余儀なくされ、第2四半期の利益は前年同期比で45%減少した。

さらに、大規模な人員削減を含むコストが急増しており、従業員からの訴訟にも直面している。テスラはまた、AIやチップ、ロボティクスのプロジェクトに多額の投資を行っており、これらが将来的に利益を生むかどうかについて投資家は懸念している。

マスクは繰り返し、テスラの未来はAIにあると述べているが、彼は大げさで極めて楽観的な予測をすることで知られており、過去の予測の多くは大きく外れている。
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テスラは、マスクのビジョンを念頭に置き、AIや関連するハードウェアに多額の投資を行っており、それによって株価を急上昇させた。しかし、投資家は、AIの将来的な利益に基づく株価の上昇が過度であり、バブルがすぐに収縮するか、最悪の場合は破裂する可能性があるとますます懸念している。

この傾向は特にテスラで顕著であり、テスラを「自動車を製造しているAI企業」と考える人が増えている。スイスの銀行のUBSは今月、同社の株価が「急激に上昇しすぎた」との懸念から、評価を中立から売りに引き下げた。

UBSのアナリストは、24日にテスラの売り推奨を再確認し、同社が自動車メーカーとしてではなく、「自動化テクノロジーとAIに基づいて評価されている」と述べた。同銀行はまた、テスラの株価がこれらの取り組みを過大に評価した結果だとし、AIに対する市場の楽観主義が冷めた場合に、その影響を受けやすいと指摘した。UBSは、テスラの株価に20%の下落リスクがあると見ている。

UBSのメモによると、マスク自身もテスラの将来の価値が自動化テクノロジーにあると述べている。「テスラの課題は、成功の確率と時間枠が明確でないことだ」とアナリストは述べており、最も進んだ自動化プロジェクトであるロボタクシーの展開についてもテスラ自身が課題を警告したことを指摘した。このプロジェクトは何度も遅延しており、規制上および技術上の障害をクリアする必要がある。

テスラは、8月8日に予定していたロボタクシーのプロトタイプの公表を10月10日に延期すると発表した。ウェドブッシュのアナリストは、この日が「テスラのAIストーリーの始まり」になると述べており、このテクノロジーが今後の数年で1兆ドルの価値を持つようになると予測している。

マスクは4月に、テスラが2024年にAIシステムのトレーニングに約100億ドルを費やすと述べた。「このレベルの投資を効率的に行っていない企業は、競争に勝てない」と彼は述べていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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