欧州

2024.07.25 09:00

ウクライナ東部ポクロウシク方面でロシア軍が急速に前進 1週間で6km、「危機的状況」

Shutterstock.com

アウジーウカ西方のウクライナ軍部隊は最もひどい場合、完全な混乱状態に陥っているようだ。ブトゥソウは、ドローン(無人機)部隊と電子戦部隊が「ばらばらで連携がとれていない」と指摘し、ウクライナ側のドローンが友軍のジャミング(電波妨害)によって「かなりの数破壊されている」と伝えている。
advertisement

ウクライナ側にとって最悪のシナリオは非常に深刻なものだ。この方面のロシア軍部隊(第433、第506、第1195各自動車化狙撃連隊など)が西へさらに15kmほど前進すれば、ウクライナ側の防御拠点である2つの都市、ミルノフラドとポクロウシクに到達する。両市は、ウクライナ側がこれまで固く保持してきた東部ドニプロペトロウシク州へのいわば玄関口にあたる。

戦闘の状況は流動的だ。ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は22日の作戦状況評価に、ポクロウシクの東方でロシア軍がウクライナ側の防衛線の突破を27回試み、22回撃退されたと記している。裏を返せば5回は成功したということだ(編集注:23日には43回の攻撃が撃退されたと報告されている)。

ブトゥソウは状況に懸念を示しながらも、慌ててはいない。「ウクライナ軍の司令部が危機的な状況を見て理解していないとは言えない」とし、「多くのことが進められており、指揮官たちの誰も手をこまねいているわけではない」と続けている。
advertisement

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

タグ:

連載

Updates:ウクライナ情勢

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事