経営・戦略

2024.07.25 13:30

ベトナム唯一の民間航空、ベトジェットが約1兆円でエアバスの新型機を購入

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ベトナムで唯一の民間航空会社であるベトジェットエア(以下、ベトジェット)は7月22日、エアバスから新世代ワイドボディ機のエアバスA330neo(A330-900)を20機購入する契約を締結した。契約額は74億ドル(約1兆1500億円)相当とされている。これは、同社の就航路線の拡大に向けた動きの一環だ。

「新世代のA330neo航空機は、ベトジェットの運航能力を向上させ、グローバルな拡大をサポートする」とベトジェット会長でビリオネアのグエン・ティ・フォン・タオは声明で述べた。新たな航空機は、ベトジェットの長距離サービスを拡大し、アジアで需要の高い路線にも使用される。

1万3300キロをノンストップで飛行可能なエアバスA330neoは、ベトジェットの長距離路線の拡大に役立つとされている。新たに購入する航空機は、同社が現在リース中のA330-300ジェット機を置き換える。ベトジェットは現在、100機以上の航空機を運航している。

同社は、パンデミック後の旅行ブームに対応するために運航する航空機の数を増やしており、昨年はボーイングから5年間で737 MAXを200機納入する250億ドル(約3兆9000億円)相当の契約を結んでいた。このうち12機は年内に納入予定という。

ベトジェットの昨年の輸送客数は2530万人で、前年から23%増加していた。同社の2023年の売上高は約21億ドル(約3257億円)で、2021年から62%増加した。ベトジェットは今年、2700万人の輸送客数を見込んでいる。

フォーブスは、元商品トレーダーで2011年に同社を設立したタオの保有資産を28億ドル(約4343億円)と推定している。彼女は、ホーチミン市開発商業銀行(HDバンク)や3つのビーチリゾートを含む不動産にも投資しており、2017年にベトジェットをホーチミン証券取引所に上場させて、1億7000万ドル(約263億円)を調達していた。

同社は、ビーチへのフライトにビキニ姿の客室乗務員が搭乗する「ビキニ航空会社」として知名度を向上させた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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