SEOツール「パスカル」を提供するオロパスは、Google検索で10位以内に示される2000件のコンテンツのうち、AIで生成されたものがどれほどあるかを、同社のAI判定ツールで分析したところ、AIで生成された可能性の高いコンテンツの割合は、全体のわずか0.3パーセントだった。
ジャンルごとでは、仕事や生活に大きく影響する情報を含む、いわゆる「YMYL」(Your Money Your Life)系コンテンツと、検索回数が月間1万回を超えるようなキーワード「ビッグキーワード」を含むコンテンツは、なんとAI生成と思われるものは0パーセントだった。
検索ワードを2つ使い、月間検索回数が1000から1万程度の「ミドルキーワード」では、AI生成の可能性のあるコンテンツは0.8パーセント。検索ワードを3つ以上使って絞り込まれた月間検索回数が1000以下の「スモールキーワード」では、0.4パーセントとなった。
重要な情報ほど、しっかりとした専門性と有用な内容が求められる。検索エンジンも、そうした優れたコンテンツを評価して検索順位の上位に示している。だからこそ、担当者がしっかりと下調べをして自分の手でコンテンツを作ることに価値があることを、この調査は示唆している。
SEOは、優れたコンテンツを少しでも多くの人に見てもらうための手段であって、SEOが目的化してしまっては本末転倒だ。視聴率本位のくだらないテレビ番組と同じことになってしまう。AIが発達して、すぐれたコンテンツを書けるようになるのは時間の問題だが、それまでは頑張って自分で書きましょう。
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