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2024.07.24 12:30

Xがハリス副大統領の「選挙アカウント」を制限した疑惑が浮上

Photo by Jim Vondruska/Getty Images

イーロン・マスク率いるX(旧ツイッター)が、カマラ・ハリス副大統領の選挙運動アカウントのフォローを制限したという疑惑が浮上した。これを受け、ニューヨーク州の民主党議員のジェリー・ナドラーは、下院司法委員会にXの調査を要請した。

ハリス副大統領は、7月21日にバイデン大統領が秋の大統領選からの撤退を決めたことを受けて出馬を宣言したが、一部のXのユーザーは23日に、副大統領の選挙運動アカウントをフォローできないと報告した。ナドラー議員は、これを「一刻を争う状況下における重大な検閲問題」と呼んで共和党が支配する委員会に調査を求めている。

ハリス副大統領の選挙運動のアカウントの「Kamala HQ」は21日から22日にかけて50万人以上の新しいフォロワーを獲得し、現在のフォロワー数は約107万に達している。しかし、23日に複数のXユーザーが、このアカウントをフォローしようとした際に、「フォローの制限に達した」とのメッセージが表示されて、フォローできなかったと報告した。これらのユーザーの一部は、実際には制限に達しておらず、他のアカウントのフォローが可能だったと主張している。

ナドラー議員は、これらのユーザーがなぜ副大統領のアカウントをフォローできなかったのかについての説明を求めている。また、何人のユーザーが試みて失敗したのか、この問題に対してどのような対策が取られたのか、さらにこの制限にマスクが関与したのかについて説明を求めている。

Xは、ユーザーが他のアカウントをフォローする速度を制限しており、「1日に最大400アカウントをフォローできる」としている。ただし、ユーザーがフォローできる最大アカウント数は「各アカウントごとに異なり、フォロワーとフォローの比率に基づいて自動的に計算される」とも述べている。

Xは、ハリスのアカウントをフォローできなかったユーザーに「制限に達した」というメッセージが表示された理由が、「1日のフォロー制限に達した」、もしくは「アカウントを急速にフォローしすぎた」、「フォロワー・フォロー比率の制限に達した」、または「アカウントが他の理由でロックまたは制限されている」といったものの可能性があると述べている。

しかし、少なくとも1つのケースでは、「制限に達した」というメッセージを受け取ったユーザーが、その直後に他のアカウントを正常にフォローできたと主張している。

Xは、フォロワーやエンゲージメントの人工的な増加を防ぐためのポリシーと対ボット措置を導入しているが、マスクはこれらの措置が完全には機能していないことを認めており、1月にはXのシステムが誤って複数の正当なアカウントを制限したと述べていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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