アジア

2024.07.22 09:00

フィリピンが世界で最も熱い「高級住宅市場」に、価格上昇率1位

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不動産ブームに沸くフィリピンでは、首都マニラの中心部で大手デベロッパー各社が高級住宅プロジェクトの展開を加速し、地元の富裕層や外国人向けに、100万ドル以上の高額物件を売り込んでいる。
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英不動産サービスのナイト・フランクが5月に発表したレポートによると、マニラ中心部のマカティ地区と近隣のエリアの高級住宅の価格は、2024年3月までの1年間で26%上昇し、同社が調査した世界44都市の中で最も大きな上昇幅を記録した(2位は東京で12.5%、3位はムンバイで11.5%だった)。ナイト・フランクは、この上昇の主な原因がフィリピンの経済の好調とマニラ周辺の大規模なインフラ投資にあるとしている。

大手デベロッパーのアヤラ・ランドは昨年、マカティ地区のビジネス街の中心の51階建ての高級コンドミニアム「パーク・ヴィラ」の販売を開始した。広さが610平方メートルの45戸の各部屋の価格は、約5億ペソ(約13億4000万円)で、入居者はフィリピン最古の財閥であるアヤラグループが本社を置く、アヤラ・トライアングル・ガーデンを一望することができる。この物件は、約20%がすでに販売済みという。

フィリピンの高級物件への需要は、パンデミックの中でも高まり続け、ロビンソンズ・ランドとシャン・プロパティーズの合弁会社が建設した55階建ての高級コンドミニアム「オーレリア・レジデンス」も、昨年末の段階で285戸のうちの80%以上を販売した。2019年に着工したこの物件は、年内に完成し、今後2年間で入居者に引き渡される。
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マカティの東のボニファシオ・グローバル・シティにあるオーレリア・レジデンスの各物件の広さは、240平方メートルから349平方メートルで、価格は1億2000万ペソから2億1000万ペソ(約5億6000万円)だ。
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編集=上田裕資

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