ドル高が好調を後押し
ビリオネアのアンドリュー・タンが経営するメガワールドも、高級住宅開発に重点を置いており、同社のプロジェクトの約80%がアッパーミドルから高級セグメントを対象としている。同社は、ボニファシオ・グローバルシティの「アップタウン・モダン・タワー2」を含む10の新たな住宅プロジェクトの販売を今年開始する予定だ。54階建ての「モダン・タワー1」の最も広いユニットは約200平方メートルで、価格は約8400万ペソ(約2.2億円)だった。メガワールドの親会社のアライアンス・グローバル・グループのケビン・タンCEOは、メガワールドの業績が借入コストの上昇やペソ安にもかかわらず、年間1450億ペソ(約3900億円)の販売額の達成に向けて順調に推移していると述べている。同社の住宅販売の29%は海外からの購入者によるもので、「ドル高が需要を押し上げる要因になっている」とタンCEOは述べている。
「ドル高とペソ安は住宅需要に良い影響を与え、外貨による購買力を増やしたフィリピンの富裕層にとっても、当社の物件がより魅力的になりました」とタンCEOは指摘した。「ただし、これは当社の成長の一面に過ぎません。当社は、海外での販売網の拡大と、未開拓の海外顧客にアプローチするための革新的なツールの導入によって売上を伸ばしています」
(forbes.com 原文)