キャリア

2024.07.21 12:00

知っておきたいZ世代の「労働価値観」、テック企業への就職は不人気

医療分野に高い関心

NSHSSの報告書によれば、Z世代は中小企業よりも大企業で働くことを好むという。しかし一方で、医療専門職やヘルスケア分野への関心は依然として高い。多くのZ世代が、メタ、ネットフリックス、IBM、シスコのような有名企業ではなく、病院や医療機関などへの就職を希望しているのだ。

その結果、報告書に掲載された就職先ランキングでは、セントジュード小児研究病院がトップの座を占めている。2位はメイヨー・クリニック、4位は地域の病院である。グーグルは7位で、2017年の1位から後退した。アマゾンは8位に後退し、アップルとウォルト・ディズニー・カンパニーが新たにトップ10入りした。

医療従事者を求める声は大きい

医療分野において人材を求める声は引き続き大きい。コロナ禍以来、病院の就労者数は大幅に減少しており、各医療機関はヘルスケアの訓練を受けた労働者を求めている。世界保健機関(WHO)は、2030年までに世界中で1000万人の医療従事者が不足すると予測している。

また、米国病院協会によると、病院の雇用は2020年2月から約9万4000人減少し、2021年8月から9月の間だけでも8000人以上減少している。パンデミックが主な要因であるとも言えるが、離職の原因は、仕事への満足度の低さや燃え尽き症候群など、Z世代が認識していないような負の要素も考えられる。

それでも、医療機関への就職は、若い世代にとって依然として魅力的な選択肢となっている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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