ネットフリックスの第2四半期の売上高は、95億6000万ドル(約1兆5000億円)で予想と一致した。1株当たり利益は4.88ドルで、コンセンサス予想と第1四半期のガイダンスを満たし、過去最高の売上高を報告した前四半期からの成長が継続していることを示している。
四半期で805万人の新規加入者数は、FactSetのコンセンサス予測の520万人を54%上回り、世界の加入者数を2億7765万人になった。広告付きプランの会員数は、前四半期から34%増加している。
ネットフリックスは、次の四半期に緩やかな成長を予測しており、前年同期比13.9%増の97億ドルの売上高を見込んでいる。同社の株価は、決算発表後にほぼ横ばいとなっているが、年初から37%上昇している。
調査会社ニールセンによると、6月の米国におけるテレビ利用の40.3%をストリーミングが占め、2021年6月にケーブルが記録した記録を上回った。ネットフリックスは、6000億ドルのストリーミング市場の収益の約6%を占め、成長の余地を残している。同社は、この分野でアマゾンのPrime VideoやDisney+、Hulu、Apple TV+などと競合しているが、リードを広げている。
ネットフリックスは、第2四半期にニコール・キッドマンとザック・エフロンらが出演したドラマの『ファミリー・アフェア』や『トム・ブレイディをイジる!』、『ブリジャートン家』のシーズン3などで視聴者を魅了した。同社はまた、第76回プライムタイム・エミー賞で最も多くノミネートされたブランドとなり、35のシリーズで107のノミネートを獲得した。
ネットフリックスは、5月にライブスポーツの新たな領域に進出し、2024年シーズンのNFLの2試合のストリーミング権を獲得している。
ネットフリックスの株価は、年初来で37%上昇し、643ドルで取引されており、グーグルやマイクロソフト、アップルなどのマグニフィセント・セブン銘柄を上回るパフォーマンスを記録しているが、2021年の最高値にはまだ達していない。
同社の株価は2021年11月に史上最高値の692ドルを記録したが、その後の8カ月間で76%急落し、2022年6月には200ドル以下に沈んでいた。
(forbes.com 原文)