共感は、相互理解と妥協を促進する。互いの感情的シグナルを理解し、適切に対応することで、コミュニケーションを強化し、お互いの視点から見ることで対立を解決するのだ。
また、共感的なパートナーは、思いやりと感受性をもって対応し、苦悩のさなかに安心感をもたらす。研究チームは、特に夫が妻に共感を示すことで、結婚生活に緊張が走ったとき、夫婦の親密感が守られることを発見した。
「妻の緊張が緩和されれば、結果として、緊張が親密さに及ぼす悪影響を減らすことができる」と研究チームは述べている。
真に共感的であるためには、「相手が何を感じているか」を推測するのではなく、気配りのある好奇心をもって会話に臨むことが大切だ。共感的な反応を示すパートナーは、会話の中で、アクティブリスニング(積極的傾聴)を実践する。相手の話に完全に集中し、内容を理解・記憶し、反応するという姿勢だ。受動的に相手の言葉を聞くだけでなく、メッセージを正確に受け取って処理できるよう、積極的に相手と関わろうとする。
「感情的な親密さ」は、長く続く、充実した関係の核心であり、共感はその道を切り開くことができる。感情的に満たされた結婚生活では、互いが、感情的なつながりを深める努力を続ける。
結局のところ、夫婦関係の絆の強さとは、外的な試練を乗り切ることだけではなく、傷つきやすい状況にあるとき、どのように互いに向き合うかということに存在するのだ。
(forbes.com 原文)