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政治

2024.07.18 17:00

副大統領候補J.D.ヴァンスが「白人貧困層出身」を演説で強調、米共和党大会

J.D.ヴァンス(Shutterstock.com)

米共和党の副大統領候補に指名されたオハイオ州選出の上院議員のJ.D.ヴァンスは、7月17日の共和党全国大会で、自身の回顧録『ヒルビリー・エレジー―アメリカの繁栄から取り残された白人たち』のテーマを前面に押し出し、中西部の有権者らに積極的なアピールを行った。

スピーチの冒頭でヴァンスは、トランプ前大統領が過去8年の間、国のために全力を尽くしてきたと述べ、「彼は政治を必要としなかったが、国は彼を必要とした」と語った。また、13日の暗殺未遂事件に触れたヴァンスは、銃撃を受けたトランプが立ち上がったときに、「米国全体が彼と共に立ち上がった」と語った。

彼はまた、オハイオ州ミドルタウンでの自身の幼少期を描いた『ヒルビリー・エレジー』のテーマに触れて、「今夜ここに立っているなんて、夢にも思わなかった」と語り、自身が育った町が「ワシントンの支配階級に見捨てられた、忘れ去られた場所だ」と嘆いた。

ヴァンスは、バイデン大統領が上院議員時代に支持した貿易協定が「中産階級の製造業の仕事を破壊した」と述べ、ミドルタウンや他のラストベルトの町が苦境に直面したのはバイデンの責任だと非難した。

彼の同日のスピーチは、過激な保守派のイメージを持つ彼としては比較的穏やかな内容だったが、観客たちを沸かせ、彼は、何度も歓声と拍手を浴びていた。

ヴァンスの登場に先立ち、ステージに現れた彼の妻のウシャ・チルクリ・ヴァンスは、彼を「ミドルタウン出身の飾り気のない人」と形容し、ヴァンスが彼女の母親のためにベジタリアンのインド料理を学んだというエピソードを紹介した。彼女はまた、幼少期をサンディエゴで過ごした自身と、オハイオ州の低所得家庭で育ったヴァンスの生い立ちが大きく異なることに触れ、「JDは私と最初に出会ったときに、私たちの違いを好奇心と熱意を持って受け入れてくれた」と付け加えた。
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編集=上田裕資

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