著名リーカーのアセンブル・デバッグによると、Pixel 9 Proの購入者は、グーグルのプレミアムな人工知能(AI)モデル「Gemini Advanced」に1年間無料でアクセスできるという。Geminiの高機能バージョンであるGemini Advancedは現在、サブスクサービス「Google One AIプレミアム」の一部として年額239ドル(日本では月額2900円)で提供されている。
この無料特典に関する情報は、最新のAndroid用Googleアプリのベータ版のコード内から発見されたものだ。デバッグのレポートによると、1年間の無料サブスクリプションは、プレミアムモデルのPixel ProおよびPixel Pro XLモデルに限定される可能性がある一方で、エントリーモデルのPixel 9においても6カ月間に期間を短くして提供される可能性がある。
Gemini Advancedは、アップルのApple IntelligenceやOpenAIのChatGPTなどと競合するプロダクトだ。GeminiはAndroidデバイス上のGoogleアシスタントに代わるものであり、Gemini Advancedを利用可能なユーザーは、スマートフォンの体験にシームレスに統合されたさまざまな追加機能にアクセスできる。
Gemini Advancedのプレミアム機能には、下記のようなものが含まれる。
・最新のGemini 1.5 Proモデルへのアクセス
・より多くの入力や文書を処理できる100万トークンのコンテキストウィンドウ
・Gmail、Googleドキュメントといったアプリ内でのAIを用いた書類作成や要約、スプレッドシートの作成
Google One AIプレミアムは現在、年間239ドルで提供されているが、このサブスクリプションにはPixel 9の無料特典には含まれない多くの機能が盛り込まれている。グーグルはGemini Advancedを単体では提供せず、プレミアムプランの一部として提供中だが、AI機能を持たない「Google Oneプレミアム」の価格が年間99ドルであることから考えて、その価値は年間約140ドルだと推定できる。
つまりPixel 9の購入者は、厳密に言えば年間140ドルの価値を持つ機能を無料で利用できることになる。グーグルは、Gemini Advancedを試してみたい人向けに、Google One AIプレミアムを1カ月無料で提供している。
(forbes.com 原文)