健康

2024.07.21 09:45

眠るのゲームが約5割の人の睡眠に効果あり

プレスリリースより

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「ぐっすり眠るためにはベッドに入ってからスマホを見てはいけません」というのが定説だが、ぐっすり眠るためのアプリがある。効果のほどは、ユーザーのアンケートによると5割強とのことだ。

生成AIと健康コンテンツの開発を行うギジンは、2022年8月から眠るためのアプリ「さわって眠れる睡眠アプリ - 睡眠観測」を提供している。これは、目を閉じて音だけを聞きながらプレイするので、不眠の原因とされるブルーライトによる視細胞刺激の心配はない。スタートすると音楽が流れ始める。たとえば「天体観測」のコンテンツを選べば、ときどき流れ星の音がするので、それを聞いたら画面にさわる。それだけだ。そのうち眠りに落ちる。

天体観測のほかにも、有料になるがダイビング、夕暮れの海辺などのコンテンツが数多くあり、音楽、観測対象、出現音は900万通り以上の組み合わせがある。

これは、マインドフルネスの「今ここに集中することで頭から雑念を追い払う」手法を利用している。具体的には、ベッドに入って目を閉じてから眠りに落ちるまでの時間「入眠潜時」を適正にするのが目的だ。入眠潜時は10分前後が適正とされている。それより遅ければ寝つけない感覚に襲われるが、早くてもよくない。5分未満で入眠しても眠りが浅くなる。
ユーザーのSleep latency(入眠潜時)の割合。

ユーザーのSleep latency(入眠潜時)の割合。


現在のダウンロード数は約3万5000。調査は、同意してくれたユーザー9000人の4万1000件の睡眠データのうち、2万8000件を対象に行われた。それによると、アプリの利用で入眠潜時が5分から20分の適正時間で眠れるようになったと答えた人が54.3パーセントにのぼった。そのうち、5分から10分という人がもっとも多い。
連続睡眠がとれている人の割合(上)と、途中覚醒してしまう人の割合(下)。

連続睡眠がとれている人の割合(上)と、途中覚醒してしまう人の割合(下)。


中途覚醒する人はおよそ2割。また、中途覚醒する人に限定すると、入眠潜時が適正な人の割合はわずかに減り、5分未満の人が約3割に増加する。さらに、入眠潜時が5分未満だと、途中覚醒する割合が高くなっている。ただ、途中覚醒してもアプリを使うことで短時間に入眠できているとのことだ。

ギジン代表の小泉彌和(こいずみひろか)氏は、東日本大震災の被災者であり、不安で眠れない日々を体験している。そのため2023年2月のトルコ地震のニュースを聞き、同アプリのトルコ語版の提供を行っている。

「さわって眠れる睡眠アプリ - 睡眠観測」のダウンロードは無料。「天体観測」と「夜の森林」以外のコンテンツ、そのほかのオプションは有料となる。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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