AI

2024.07.22 08:00

AI導入が企業の「収益と利益」に実質的な効果を生みつつある

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AIは世界全体にも恩恵をもたらしている

AIの恩恵を受けているのは企業や技術ベンダーだけではない。多くの企業、NGO、政府もAIを利用して人々や地球に対してポジティブな影響を与えている。3つの分野を紹介しよう。

・メンタルヘルス治療

予測AIは医療診断で長年使われてきたが、いまや生成AIもメンタルヘルス治療に進出している。米ロサンゼルスのシーダーズ・サイナイ病院は今年初め、拡張現実の中で会話療法を提供するチャットボット「eXtended-Reality Artificially Intelligent Ally(拡張現実人工知能アリー)」を開発したと発表した。インドでは、Iwill Therapy(アイウィル・セラピー)がマイクロソフトを活用し、多くの現地言語でチャットボットベースの認知行動療法を提供している。

・デジタルアクセシビリティ

生成AIは、デジタル領域へのアクセスを民主化すると期待されている。今年、アップルはApple Podcastの自動文字起こしの提供を開始した。これにより、聴覚障害者や特定の認知障害を持つ人々、聴くことよりも読むことを好む人々、特定のコンテンツを探してエピソードを検索したい人々にとってアクセス性が向上した。

・持続可能性

AIのカーボンフットプリント(商品・サービスのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量)についての議論が多い中で、AIと持続可能性を同時に語るのは不誠実に思えるかもしれないが、一部の企業は環境への影響を軽減するためにAIを活用している。たとえば農業では、ロボット工学とAI技術を組み合わせて除草剤の使用量を最大90%削減している。AI搭載のスマートセンサーにより、水の消費量を40%以上削減できるとの研究結果もある。また、カナダのAI研究機関であるミラ研究所は、生成AIを活用して世界中の任意の場所における気候変動の影響予測を可視化している。
 
結局、生成AIはただの技術であり、他のすべての技術と同様に、善にも悪にも使用できる。適切な結果を残せるかは使い方次第であることを忘れてはならない。
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forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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