宇宙

2024.07.16 18:30

ペルセウス座流星群が始まり、「バックムーン」が昇る今週の夜空

米国旗色にライトアップされたエンパイアステートビルの向こうに昇るバックムーン満月(Getty Images)

今週末には満月が昇り、それまでの夜空を強い月の光で支配する。数日前には満ちていく凸月(半月と満月の中間)が、天文学者に知られている最大の恒星の1つであるアンタレスに接近する。火星が天王星と接近し、輝ける散開星団、プレアデス星団にも近づくところを見るチャンスもある。

今週は、北半球の1年で最も人気の高い毎年恒例のペルセウス座流星群が出現し始める時でもある。8月12日~13日のピーク(極大)時には、1時間当たり40個程度の「流れ星」を見ることができる。

今週の星空観賞と天文について知っておくべきことを以下に述べる。

7月18日(木曜日):月とアンタレス

17日の夕方から18日にかけて、輝面比82%の満ちていく凸月が、さそり座の鮮やかに輝く赤色巨星アンタレスと接近する。「さそりの心臓」ともいわれるアンタレスは、現在知られている最大の恒星の1つであり、直径は太陽の約700倍だ。南アフリカでは、月がアンタレスを短時間隠す「アンタレス食」が起きる(訳注:日本では去る6月20日にアンタレス食があった)

7月21日(日曜日):「バックムーン」の満月

2024年で7番目、北半球の夏で2番目の満月となる「バックムーン」は、一段と低く、遅く昇る。月の出(東京では19時12分)を見るのがも美しい。

7月21日(日曜日)ごろ:火星とプレアデス星団

日の出前に東の空を見ると、火星がプレアデス星団と約5度の距離まで近づく。夜空で最も近く、最も美しい散開星団の1つであるプレアデス星団(M45)は、7つの明るい星からなるため「七姉妹」とも呼ばれているが、光害のある場所で容易に見えるのは6つだけだ。小さいけれども、その「ひしゃく」形を見間違えることはないだろう。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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