先週リリースされたこの曲の中で、ペリーは、「この世界は女性のためのもので、そこで生きているあなたはラッキーだ」といった女性のエンパワーメントのメッセージを歌っている。
しかし、『ウーマンズ・ワールド』はオンライン上で「時代遅れ」と呼ばれ、ペリーがルークと仕事をしたことを非難する声があがっている。英紙ガーディアンはこのシングルに5つ星中の1つ星の評価を与え、楽曲とビデオの両方を、「時代遅れのフェミニズムの試み」と呼んだ。
エンタメニュースサイトのVultureは、ルークを起用したことが、「曲全体のフェミニズムのメッセージを台無しにした」と述べ、今の音楽ファンはビリー・アイリッシュやチャペル・ローン、サブリナ・カーペンター、アリアナ・グランデなどの新しい曲で「より魅力的な女性の生き方」に触れられると述べた。
2014年にケシャは、自身のプロデューサーを務めていたルークに薬物を飲まされ性的暴行を受けたとして、彼を提訴したが、ルークはこの申し立てを否定し、裁判所もルークの罪を認めなかった。ルークは、その後ケシャを名誉毀損で告訴したが、2人は法廷外で和解した。
この裁判の途中で、ケシャはルークがケイティ・ペリーをレイプしたというメッセージをレディ・ガガに送っていたことが発覚したが、ペリーもルークもそれは事実ではないと否定していた。
ペリーとルークは10年以上も一緒に仕事をしており、ルークは、ペリーのトップヒットの9曲のうちの8曲の共同プロデューサーを務めていた。
ペリーはまた、2022年のロサンゼルス市長選で不動産業界のビリオネアであるリック・カルーソを支持したことでも、『ウーマンズ・ワールド』のメッセージと矛盾していると非難されている。長年の共和党員だったカルーソは、選挙の直前に民主党員に転向したが、リベラル派の黒人女性議員、カレン・バスに敗れていた。カルーソは以前、中絶に反対する団体や政治家への寄付を行っていたことで、リベラル派から非難されていた。
フォーブスは昨年9月時点でペリーの保有資産を3億4000万ドル(約537億円)と試算し、彼女を米国で最も裕福な自力で成功した女性の一人に挙げていた。
(forbes.com 原文)