北米

2024.07.15 09:00

米大統領らを守るシークレットサービス、予算は過去最高の約4745億円

チートル長官はまた、シークレットサービス関連の過去のさまざまなスキャンダルに関しても問いただされるかもしれない。2022年にバイデン大統領の妻ジル氏を警護する隊員を含む4人の隊員が連邦捜査官を装った2人の男に騙され、数カ月にわたって贈り物を贈られたと報じられた。その他にも、2012年のコロンビアでの買春スキャンダル、2014年のホワイトハウスのフェンス突破事件、そして2021年には前年の選挙後に隊員がバイデン支持者を裏切り者だと公然と批判するなど、恥ずべき事件がいくつかある。

シークレットサービスは、元大統領ウィリアム・マッキンリーが暗殺された1901年以来、大統領の保護を任務としてきた。保護対象は、ジョン・F・ケネディの暗殺後の1965年に元大統領とその配偶者にも拡大された。ジョン・F・ケネディの弟であるロバート・F・ケネディが1968年に選挙活動中に暗殺された後には、主要な候補者とその配偶者も保護対象となった。

現在、無所属で大統領選に出馬しているロバート・F・ケネディの息子、ロバート・F・ケネディ・ジュニアは、シークレットサービスによる保護を何度も要請しているが、主要候補者の定義に当てはまらないという理由で国土安全保障省から断られている。

シークレットサービスのウェブサイトによると、現在、シークレットサービスには3000人を超える捜査官、1300人の制服警官、さらに2000人超の支援業務を行う職員がいる。この数字は間もなく増えるかもしれない。下院議員2人が14日、トランプ、バイデン、ロバート・F・ケネディ・ジュニアの警備を強化する超党派の法案を提出する意向を明らかにした。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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