バイデン大統領は、ハリスが自身に代わって民主党の候補としてトランプ前大統領に勝てるかどうかについての質問に対して「彼女が大統領になる資格がないと考えていたら、トランプ副大統領を副大統領に選ぶことはなかった」と答えたのだ。
バイデンは自身の誤りを訂正せず、自らが大統領職に最も適任であると主張し続けた。
また、バイデンは精神的状態を懸念して自身を候補から外すよう呼びかけている議員たちの存在を認め、「議員たちが選挙について心配するのは普通のことだ」と述べた。
マイクに身を寄せながら、バイデンは自身よりも支持率が低かった大統領は少なくとも5人いたと述べたが、具体的な名前は挙げず、「まだ道は長い」と付け加えている。
バイデン大統領は「もし私のスピードが落ちて仕事をこなせないようであれば、それは私がこの仕事をすべきでないサインだ。しかし、今のところそのような兆候はない。まったくない」と述べた。
バイデン大統領は、選挙日まで4カ月を切った現在、複数の世論調査でトランプに遅れをとっており、RealClearPoliticsの世論調査平均では3ポイント差で負けている。この支持率の低下は、同盟国や批判者の間で、バイデン大統領の年齢と精神的敏捷性に対する注目が高まっていることが原因となっている。ABC News/Ipsos/ワシントン・ポストの世論調査では、バイデン支持者の81%が、2029年に終わる次の任期(その時、バイデン大統領は86歳になる)を務めるには高齢すぎると考えている。
健康状態に関する懸念や、辞退を求める民主党員の声が増えているにもかかわらず、バイデン大統領は再選キャンペーンを続行すると主張している。カマラ・ハリス副大統領は、バイデン大統領が辞退した場合の最有力候補として浮上しているが、候補者交代の正確なプロセスについては推測的なものにとどまっている。しかし、世論調査におけるハリス副大統領の評価はバイデン大統領と同程度であり、一部の調査ではさらに低い数字となっている。
(forbes.com 原文)