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2024.07.15 14:00

二日酔いの朝に感じる「不安」、ハングザイエティの原因と対処法

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楽しく飲んだ翌朝、ずきずきする頭痛と吐き気に加えて不安の波に襲われることがある。アルコールの強い高揚感が報復するように昨夜の記憶を残らず思い出させ、失敗や発言の恐怖と後悔に圧倒される感覚に陥ってしまう。それにともなう破滅感に、あなたは忘却の彼方へ消えていきたいと思わせ、さらにすでにその道半ばまできているように感じているかもしれない。
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二日酔いと不安の組み合わせは「hangxiety(ハングザイエティ)」として知られており、多くの人が何度も経験するかもしれない現象だ。あなた1人にだけ起こっているものではなく、その根本的な原因を理解することで、もっとうまくコントロールできるようになるはずだ。

不安解消がさらなる不安につながる「ハングザイエティ」

ハングザイエティとは「hangover (二日酔い)」と「anxiety(不安)」という2つの言葉を組み合わせたもので、二日酔いにしばしばともなう不安感のことをいう。頭痛、吐き気、脱水症といった身体的な二日酔いの症状はよく知られているが、ハングザイエティでは罪悪感、後悔、緊張感といった酔っていたときの自分の行動に対する心理的な苦痛がそれに加わる。

二日酔いが多量のアルコール摂取した後によく見られる結果であるのに対して、二日酔いの症状の一部として不安感を経験する人は多くない。2017年の研究によると、被験者の約22%が二日酔いの時に不安感を経験している。

しかし、ハングザイエティはすでに強い不安を経験している人々、特に、生まれつき心配性な人や内向的な人ほどより深刻な症状をもたらすことが報告されている。
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Personality and Individual Differencesに掲載された2019年の研究で、非常に内気な人や社会不安障害(SAD)の人は、ハングザイエティに陥りやすいことがわかった。アルコールの摂取は、内気の人な人の不安を一時的に和らげる効果があるが、翌日には著しく不安を大きくさせてしまい、さらにアルコール使用障害(AUD)のリスクも高める。

不安を軽減するために社交的な場で飲酒した結果、翌日さらに不安を感じることになる。そして気持ちを落ち着けるために再びアルコールに頼るようになり、悪循環を断ち切ることがますます難しくなってしまう。

身体的、心理的なハングザイエティの症状

ハングザイエティを経験した人は、大げさな恐怖と不快をしばしば報告し、軽いパニックになるという人もいる。そうした症状が、二日酔いをひどく悲惨なものにすることもある。

ハングザイエティによく見られる症状には、身体的なものと心理的なものがある。

・疲労と衰弱
・脱水と発汗
・混乱と集中力の欠如
・頭痛と吐き気
・後悔
・不安と抑うつ、恐怖の入り混じった絶望感
・破滅が迫っているという漠然とした感覚
・眠気と激しい動悸

飲みすぎた翌日、起きていることさえ困難に感じることがあるが、不安は眠りにつくことも困難にし、地獄のような綱引きが生じる。
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翻訳=高橋信夫

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