とはいえ、ウクライナ空軍が現在、最も緊急に必要としているものは新たな戦闘機ではない。それは、駐機中の現有機を守るための防空装備だ。防空装備が手薄なまま戦闘機を増やしても、1回も出撃する前に地上で撃破される事態にもなりかねない。
ポーランド空軍のMiG-29は、ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領とポーランドのドナルド・トゥスク首相が8日、ワルシャワで2国間の安全保障協定に署名した際に話題にのぼった。
トゥスクは記者会見で、ポーランド空軍がMiG-29に代わる新たな戦闘機を取得できるまで北大西洋条約機構(NATO)の同盟国がポーランド領空の哨戒活動を支援してくれる場合に限り、MiG-29をウクライナに譲渡してもよいとの考えを示した。「ミグは現在、警備任務を実施しているので、いますぐ引き渡すことはできない」と説明した。
BREAKING:
Speaking at a joint press conference with Zelensky in Warsaw, Polish PM Donald Tusk says that Poland will gladly send more MiG-29 fighter jets to Ukraine if only other allies send Poland some other planes that can be used for air policing missions over Poland.
🇵🇱🇺🇦 pic.twitter.com/d43pRyp1EF — Visegrád 24 (@visegrad24) July 8, 2024
ポーランドはいずれ、残りのMiG-29もウクライナに譲渡するとみていいだろう。ウクライナは持ちこたえられないペースで戦闘機を失っており、必要性は明白だ。先週にはおそらく3日連続で、飛行場に飛来したロシア軍の偵察ドローンに駐機中の目標を発見されたあと、イスカンデル弾道ミサイルを撃ち込まれ、貴重な戦闘機少なくとも3機を失っている。うち1機はMiG-29だった。